9月某日、我らがおっさんの誕生日を祝う、第35回おっさん誕生日選手権が開催された。
35回目となる今回は、史上最多の7600万人が参加。
おっさんの誕生日を祝う奇天烈な老若男女が壮絶な死闘を繰り広げた。 連続
優勝を狙うおっさんは、前日の
コービィ国際学院での授業で、
「34才の俺はこれで終りだ。 来週会うときは35才だ。 35才だぞ、コノヤロー!」と
吠えまくったそうだが、その日は学院長の誕生日だったためか、
誰にも相手にされなかった感じであった。 発奮したおっさんは、大会当日、
準備体操中に近くに居た選手に突然襲い掛かるという暴挙に出た。 そ
れが合図となって選手権がスタート、全選手が入り乱れての
波乱の幕開けと相成った。 この大混戦から抜け出したのは、おっさんと、
日本代表の誕生秀樹、そしてウルグアイ代表のホセ・タンジョルビーの3人。 おっさん
がタンジョルビー選手の足を払えば、誕生選手がおっさんの
足元を抜けるセンター前ヒットを放つ。 誕生選手が盗塁を試みれば、
タンジョルビー選手が見事なフライングニードロップで刺し、その横で
おっさんが華麗なトリプルアクセルを決める。 そんな手に汗握る大接戦の中、最初に脱落したのは
タンジョルビー選手。 おっさんの執拗な回転技に翻弄され、第8ラウンド開始直後に
痛恨のダウン、そして無念の10カウント! ガッツポーズで大喜びの
おっさんだったが、そこに誕生選手が理想的なバックハンド
で果敢に突進! あわやサヨナラという瞬間、
おっさんが振り向きざまに禁断の大技・スーパー染み付きスープレックスを浴びせ
、見事、誕生選手を粉砕。 感動の連続優勝を成し遂げた。
優勝を決めた(無類のプリン好きの)おっさんは、大会恒例のハーン特製・
バースデイプリンにロウソクを立て、仲間と共にロウソクの火を吹き消した。 ハーン
からは掟破りの誕生日プレゼントをもらってご満悦。 35回連続優勝という前人未到
の勝利の美酒に酔いしれた。
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