第１回ポリエステルシャツ選手権
ダンサブル ピンク
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１１月某日、おっさんファン待望の第１回ポリエステルシャツ選手権、「ポリンピック 2006'」が
開催された。 主催は、今年春に設立されたばかりの世界ポリエステラー協会。 この夏に
起こった空前のポリエステルブームが追い風となり、設立後わずか数ヶ月で会
員数５０００万人を記録、その記念イベントとして今回の選手権を開催することとなっ
た。 記念すべき第１回大会は、ミシガン屈指のポリエステラーである
おっさんの居住地、米国はミシガン州で開催することに決定。 世界各国から数千万人の
強豪ポリエステラーが集結し、熱いバトルを繰り広げた。
我らがおっさんの１回戦の相手は、日本代表のポリエモン。 そのアグレッシブなポリキックに、おっさんは翻弄される。 試合開始から２分、遂にそのポリキックがおっさんのコメカミにヒット！ 勝負あったかと思われたその瞬間！ おっさんはブルーのポリエステルシャツに素早く着替えた！ その姿を見た観衆がどよめく。 なんとその姿は、 泣く子も黙る正義のヒーロー、 ダンサブル・ブルー だった！ その正体がおっさんだったことを知ってショックを受け るポリエモン。 スキあり！ ダンサブル・ブルーはその一瞬のスキを突いて、得意技のダンサブル フラッシュをポリエモンに浴びせ、見事に１回戦をクリア。 観客は突如現れた正義のヒーロー に大興奮。 そのニュースは瞬時に全世界に配信された。 だが、驚くのはここからだっ た。 ２回戦では、グリーンのポリエステルシャツに着替えてダンサブル・グリーン、 ３回戦では、柄物のポリエステルシャツに着替えてダンサブル・ガラモンと、 毎回シャツを着替えては様々なヒーローに変身し、華麗なる活躍を繰り広げた。 平成のちびっ子を虜にしたと言われる25人のヒーロー戦士、ポリエステル戦隊・ポリッテンジャーが 次から次へと現れるとあって、会場は気が狂わんばかりの熱狂に包まれた。 会場全体を味方につけたおっさんは、順調に勝ち上がって、いよいよ決勝戦。 相手はブルガリアのポリエステルヨーグルトの異名を持つ、 ミスター・ポリゴリラ。 ポリエステルのヒラヒラ下着一丁で現れたその巨体を目にした 観客は、果たしておっさんに勝ち目はあるのかと心配そうだったが、 おっさんは早速セミ柄のポリエステルシャツに着替えて、 ポリッテンジャー最強の戦士、セミガラ・ピッチーに変身、セミの幼虫スタイ ルのファイティングポーズで、対するポリゴリラと睨み合った。 期待にどよめく観客。 かくして、第１回 ポリエステルシャツ選手権、優勝決定戦のゴングが鳴った！ 突如ドリブルで突進する セミガラ・ピッチー。 カミソリのようなヘッドスライディングで応酬するポリゴリラ。 セミガラ・ピッチーが得意のパンチラ攻撃を仕掛ければ、ポリゴリラは 激写攻撃でそれに応える。 そんな手に汗握る一進一退の攻防を繰り広げる両者。 均衡が破れたのは後半３７分だった。 セミガラ・ピッチーがポリゴリラの スケスケのポリエステル下着をマジマジと眺める攻撃を開始。 ひょっとしたら透けて見 えているのかしらと、ポリゴリラが一瞬不安に襲われた、その瞬間！ セミガラ・ピッチーが、禁断の得意技・スーパーポリピッチバスター（ 内股バージョン）で見事ポリゴリラを 仕留め、栄えある第１回チャンピョンに輝いた。 今回の活躍で、ポリッテンジャーは世界のヒーローとしての地位を確立。 早くも来年１月からヨーロッパ各国での放映が決定。 東南アジア諸国では クリスマス前にも放映を開始すると噂されている。 そんな世界の動きを受けて、 日本では、新たなポリッテンジャーを登場させるなどして、１年の放映期間を３年まで延長することを検討中だという。 まさしく、時のヒーローとなったポリッテンジャー。 グッズの売れ行きも好調で、 ポリエステル業界は笑いが止まらないという。 空前のポリエステルブームという 大火事にガソリンを注ぎ込む結果となった今大会、果たしてその炎は どこまで燃え盛るのか。 熱に弱いポリエステルだけに、楽観は出来ない。
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注意： 上の２５枚の中に１枚だけ、ポリエステル１００％ではなく、ポリエステル６５％のシャ ツが紛れています。
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