おっさん・ザ・レクチャー VKI 2005




11月某日、ベルギーの流体力学アカデミー、 フォン・カルマン・インスチチュート (von Karman Institute)にて VKIレクチャーシリーズが開催された。講師の一人として招かれたおっさんは、 大胆にも初日の朝、しかもレジストレーションの一時間前にブリュッセル空港に到着。 VKIがお金を払うと見込んで堂々とタクシーに乗り込み、見事すべり込まずにセーフ。  ヨーロピアン研究者達との久々の再会に酔いしれたのもつかの間、 時差ボケでボケボケになってしまい、昼食後にはマブタがブタブタで 頭がタマタマになり、完全にイカれてしまった。  初日の講義が終わってホテルへ向かうバスの中、ゆっくり安もうと思っていたところ、 情熱のルーマニアン、ドラエニン博士が登場。  隣に座られ、情熱のベロンベロントークを繰り広げる羽目に。 結局、充血した目をパッチンコしながらホテルに到着。  即座にチェックイン、 部屋に入ってベッドイン、そして夢の世界に ゴーイングイン。。。。。

木曜日のレクチャーの準備もままならない中、2日目、3日目と 時差ボケとの戦いが続く。 何とかしておっさんを眠らせようと、時差ボケは容赦なく おっさんのマブタに襲い掛かる。対するおっさんも負けじとマブタをグイグイ持ち上げる。 壮絶な死闘が続いたが、水曜日の夜、遂に時差ボケがギブアップ。 意味不明の捨て台詞を吐いて、夜の街へと消えていった。自由になったおっさんは、 早速ホテルで翌日のレクチャーの最終準備に取り掛かる。と思ったのも束の間、 その夜はレクチャラー(講師)達だけの秘密のディナーの予定が入っていたことを 思い出し、現場に急行。ブリュッセルの中でもえげつなく高級だというディナーをムサムサとムサボリ、 素晴らしき研究者達と高級な時をスゴスゴと過ごした。

いよいよ木曜日のレクチャー。今回は最新曲 「おつりなんていらないよ」 の愉快なリズムに乗って軽やかに登場。そのイデタチは、真っサラの黒ドレスジーンズに いつもの茶色ノビノビプラダシャツというおっさんお得意のピチピチスタイル。 そのセクシーなスタイルと悩ましい腰使いに、7000万を超える観客は大興奮。 一瞬にして総立ち状態となり、VKIのレクチャーホールは崩壊寸前となった。 マズイと思ったおっさんは、とっさの判断でスクリーン横のドアを蹴破って 外へ飛び出す。それを追って、観客も続々とセクシーダンスを踊りながら 外へ飛び出していく。そうしておっさんを先頭とするそのセクシーダンスの行列は、 遂にブリュッセルの街中にまで達し、観光名所・グランプラス広場を埋め尽くすことに。 その模様は即座に世界各国のニュースで伝えられたという。

時差ボケに打ち勝ちレクチャーも終わった木曜日の夜、おっさんが 夜の街へと動き出した。最近までVKIの学生をやっていてブリュッセルに詳しい千恵子の エリッ君の案内で、ブリュッセルの穴場的パブをハシゴすることとなった。 酒を交えて研究者らと交流を深めたり、コースターを大量にパクッたり、 いかがわしい店が立ち並ぶ通りを練り歩いたり、貴重な体験をすることとなった。 (昔ロンドンに居た頃のことを思い出したとおっさんは言う)  金曜日の夜には、魚の卵的教授の奥様がブリュッセルに到着。 奥様がインターネットで調べ上げたというベルギーの穴場的レストランへと向かった。 さすがに高いが味はそれほどでもないと思ったおっさん。 しかし、そんなことは口にも出せず、「ベリグー! リアリー!」 などと言って、奥様のご機嫌を伺っていた。 土曜日の夜もご夫妻と共に夕食をとることとなるが、同様に「ベリグー! リアリー! 」を連発していた。

日曜日の朝、ホテルを出て駅へ向かう。 空港までの切符を買おうと思って窓口で聞くと、なんと ブリュッセル市内から空港までたったの2.6ユーロだという。 東京などでは都内から成田空港まで2000円以上かかるというのに、 これは有り得ない。これは何かおかしいと確信した おっさんは、駅員を小一時間問詰め、 結局その10倍の26ユーロで切符を買うこととなった。 安心したおっさんは意気揚々と電車に乗り込む。 約20分後、予想通り無事空港に到着。  ブリュッセルからアムステルダムまで飛び、アムステルダムからデトロイトに向かう予定であったが、 アムステルダム行きの飛行機が1時間も遅れてしまった為、おっさんは 自ら飛ぶことを決意。早速アホウドリに変身し、猛スピードでアムステルダムへと飛び立った。 残り数分というところでデトロイト行きNW53便に滑り込む。 ドンブラコと7、8時間。アナーバー上空まで 来たところ、入国審査等の面倒なプロセスを避けようと おっさんは渾身のダイビングを試みる。スチュワーデス達が必死の形相で止めるのを振り切って、 非常ドアをこじ開けて乾坤一擲のダイビング! パラシュートが無いことに気づいた おっさんは真っ青。が、そんなこともあろうかと鳥人間ハーンが高度1500メートル辺りで 8の字を描きながら悠然と待ち構えていた。 ハーンはおっさんをその広い背中でキャッチ。お土産を待ちわびている 裕之進氏&汰偉介氏のいるトレイバーノールへと連れ去った。
映像

禁断の六夜を過ごしたホテル・デ・コロニ

聴衆がおっさんと共に飛び出し空っぽになったレクチャーホール

小便小僧に小便をやめるよう説得するおっさん

やめたと思ったら、服を着てまた小便を始めた小便小僧

ブリュッセル市内で西川氏似のアジア人観光客を発見

歩き疲れたので、変身して一休み (おっさんはワッフルに)


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