西川氏 最近どうですか？
おっさん まぁ、ぼちぼちやな。
西川氏 ついに雪が降り出しましたね。
おっさん そうやなあ。 まだあんまり 積もってないけど、まあ、ええんちゃうか。 降り過ぎるのも困るしな。
西川氏 本職の方はどうですか？ 研究は進んで いますか？ 昨年末には論文を仕上げるとか言ってましたけど。
おっさん ああ、あれか。 実際、年末に完成 したんやけども、その後でいろいろと更なる興味深い事実が浮き上がってきて、現在も研究中や。 話が尽きないというところがまた、このアルゴリズムの素晴らしいところや。 まあ、ぼ ちぼち頑張るがな。 ほんま、新しいものを見つけるの も大変やけども、見つけた後も大変やで。
西川氏 そうですか。 頑張ってください。
おっさん 任せろ。 言われんでも、頑張るやんけ。
西川氏 （言われても頑張れよ） なるほど。 では、そうですねえ、今日はもうこれ以上聞くことがないんですよねえ。 どうしましょうか。 イ ンタビューはこれにて終了ということにして、
おっさん アホか！ こんな短いインタビューが あるかいな。 いつももうちょっと長いやろ。 聞けや、何か聞けやー。
西川氏 いやあ、本当に何もないんですよ。 申し訳ないんですけども、無いものはしょうがないじゃないですか。
おっさん アホー！ 無いもんはしゃーないって 何じゃい。 この世に無いものなんかあるかい！
西川氏 そんな無茶な。 どこの世でも、無いも のは無いでしょう。
おっさん あるっちゅーねん。 例えば、トイレ でスッキリした後にふと見たら「紙がなーい！」ということがあるが、 たいがいの場合はどこぞに買いだめしてあるもんやし、それが無くてもスーパー に行ったらトイレットペーパーは一杯あるやろ。 「お金がなーい、お金がなーい」と言っ て嘆いてても、たいがいの場合は銀行にたんまり貯めてあって、単に今現在ポケットに入ってな いだけのことが多い。 それから、駅の自転車置き場で「自転車がなーい！」ってなこと になっても、それは単に盗まれただけで、自転車は盗人に乗られてどこかで元気に走って るはずや。 とにかく、無いものは無いという発想はおかしいんや。 無いものなんか、こ の世に無いんや！
西川氏 （無茶苦茶な話や。。。ほんまに意味 わからんわ） いやあ、そういわれましてもねえ。
おっさん お前はほんまに分からんやっちゃのう。 かつて、月亭可朝がボイ ンの歌を歌ってたやろ（昭和の名曲「嘆きのボイン」！）。 「大きいのんがボインならー、小さいのんはコインやでー。 もっと小さいのんは、ナインやで〜」って。 分かるか？ 無いといいながらも、ナインという名前 で呼ぶんや。 つまり、それはあるんや。 無いなんてことは有り得ないんや。 それから、 英語でナインティーンってあるやろ。 あれもそうや。 十代（ティーン）は無いといいな がら、まさに十代である19才を表すわけや、つまりあるんや。 さらに、ナイナイというお笑いコンビがお るやろ。 あれも、無い無いといいながら、あるあるってな感じで二人もおるがな。 つま り、あるんや。 さらに言えば、「内容」という言葉は「無いよう」と言いながら、 めちゃめちゃあるもんを指してるがな。 間違いないやろ。 無い なんて、有り得ないんや。
西川氏 （これ、ほんまに意味わからんわ。 ど こまで行くつもりや？） へえー。 でもねえー。
おっさん まだ分からんのか、ほんま。 アホや なあ。 無いんやったら、つくったらええやんけ。 創造力を使え、創造力を。 お前、お 腹空いたときに、目の前に食べるもんが無いからといって、「無いものはしょうがない。 ガマンしよう！」などというのか？ トイレの紙が無いからといって、「しょうがない。 今回は拭かずに出よう！」などというのか？ 電球が切れて、花屋に電球を買いに言って 「電球は無いです」と言われたからって、「無いものはしょうがないじゃん！」といって、 真っ暗なイブニングを一人寂しく過ごすのか？ そんなアホなことは無いやろ。 そこは、 知恵を出して何とかするやろ。 自分で料理して何かを食べればいいし、買い置きのトイ レットぺーパーを探せばいいし、電球を求めて電気屋まで足を伸ばせばええやないかい。 必ず何かを見つけられるはずや。 それが人間というものや。 そこらのゾウリムシと は違うんや！
西川氏 （ゾウリムシと比較するとは、、、）
おっさん 巷では、「あいつには夢が無い」と か「思いやりがない」とか「節操が無い」などと言うとるが、それは全部あるんや。 無 いなんて有り得ないんや。 一見無さそうに見えても、必ずどこかに買い溜めてあったりす るもんや。 それが無くても、自分で作ればええんや。 簡単なことやがな。
西川氏 （節操をどうやって作るんや？）
おっさん とにかく、「無い」なんて言うな！ 無いと思うんやったらつくれ。 さあ、インタビューしろ！ 何か聞いてみろ！
西川氏 （しゃーないなあ。 ちょっとだけ聞いてやると するか） 分かりました。 では聞きましょう。 おっさんは、法を犯したことがあります か？
おっさん 何やそれ？ 法を犯すって、ルールを 破るってことか。 そんなもん無いがな。 当たり前やがな。
西川氏 いや、でもあるんですよね？
おっさん 無いっちゅーねん。 ワシほど善良な 堺市民はこの世におらんぞ。
西川氏 いや、でもさっき「無いなんて有り得 ない」って言ってたじゃないですか。 つまり、おっさんもルールを破ったことがあ るんですよ。 だって、無いなんて有り得ないんですから。
おっさん 。。。。。
西川氏 （あっ、動揺してる！） ということ は、犯罪を起こしたことがあるんですね。 いやあ、知らなかったですよー。 おっさんっ て怖いんだなあ。 キャー！
おっさん うぅー、じゃかまっしゃらーい！
西川氏 （何やその雄たけびは？）
おっさん お前って、ほんまにアホなんやなあ。 笑けてくるわ、ほんま。 人の話をよく聞けよ。 わしは「無いなんて有り得ない」といっ たんや。 「有り得無い」 でも、無いなんてことは無いから、「有り得る」んや。 わか るか？ だから、わしは法を犯したことなんか無いし、それは十分に有り得るというわけ や。 どないや、これ！ うまいこと言うたと思ってたかもしれんが、しょせんお前はその 程度よ。 わしに反論するなど、300万年早んじゃ！ はっはっはっは！
西川氏 （あーしんど。 喜んではるし、このま ま終わらせよう） いやあ、参っちゃったなあ。 やっぱり、おっさんにはかなわないです よー。 ほんと、凄いですねえ。
おっさん はっはっはっは！ まあええがな。 お前もそこそこは頑張ったやんけ。
西川氏 お気遣い有難う御座います。 じゃあ、 今日はこの辺で失礼することにします。 早く家に帰って、おっさんの凄さを家族に話したい んですよ。 ほんと、今でも心臓がバクバクいってますよー。
おっさん はっはっはっは！ そうかいなー。 しゃーないやっちゃのう。 それやったら、ほれ、もう帰れ帰れ。
西川氏 はい、有難う御座います。 それではま た10日後にお会いしましょう！ さようならー！ （あー良かった。）
おっさん いやあ、ほんま、自分の才能が怖い わ。 ほっほっほっほ。
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