西川氏 最近どうですか？
おっさん まぁ、ぼちぼちやな。
西川氏 えー、それでは 早速インタビューを始めましょう。今回はMOF直接法について お聞きするということでしたが、本当にやりますか？
おっさん 本当にってどういうことやねん？
西川氏 いや、なんか、 もういいかなーと思って。。。
おっさん なんやねんそれ！ 何でやる気ないねん！ 前回、お前、聞く気マンマンやったやんけ！
西川氏 いやいや、まーまー、冗談ですよ。
おっさん なぁ〜んやねん、それ〜。なんかごっつい 腹立つわー。まぁええわい。ヤル気だして行けよ。
西川氏 はい！
おっさん ほんだらMOF直接法や。 前にもチョロリと言ったが、全てはこれから始まったんや。 ヒントになったのは、あるゴルフの本や。 そこには”ゴルフの秘密”が書かれていたんや。 簡単に言うと「ボールを目標に向かって打つことだけに集中せよ。 他のことは考えてはいけない。」と、これだけや。 しかし、不思議なことにこれが効果絶大なわけや。 実際、ゴミ箱にゴミを放るときに、 腕の振りの大きさとか角度なんぞを考える人間はおらんやろ。 何を考えるかというと、ゴミがゴミ箱に入っていくことだけや。 これをもっと説明するために、その本では「腕曲げ実験」というものが 説明されている。それは「手のひらを上にして真っ直ぐ伸ばしている腕を、 誰かに力ずくで曲げてもらう」という単純なものや。普通に耐えると 結構しんどくてすぐに曲がってしまうが、”先の方に目印を見つけて 指先をそこに合わせ続ける”ことだけに集中すると、驚くほどその腕は曲げにくくなるんや。 つまり、何かに集中するってのはスゴイことですよと、その本は言うわけや。
西川氏 なるほど、なるほど。
おっさん そこで、わしは気づいたわけや。「あれっ？ その腕曲げ実験は、 ゴルフスイングのやつとはちょっと違うがな！」とな。 ゴルフの場合は達成すべき目的だけを考えるのに対して、 腕曲げ実験の場合は達成すべき目的以外のところに 集中してるんや。そこで、ひらめいたんや。そして、 腕曲げの方をタバコに応用して成功し、MOF逆接法が生まれたわけや。 で、そのゴルフの方やけども、これは目的とすることに そのまま焦点を当てるということでMOF直接法と 呼ぶことにした。 その原理は以下のワンステップからなる。
MOF直接法 (DMOF＝デーモフ：Direct Method of Foci)
- 実現したい目標や夢を掲げて、そのことにのみ焦点を当てる。
西川氏 しかし、なんとまぁ 単純なものですね。何のひねりもないじゃないですか。こんなことで 目的を実現できるなら、そんな簡単なことはないですよ。
おっさん その通りや。しかし、 実はこれもいろいろ応用できるんや。実際、誰でも やってるし。例えば、さっき言うてた”ゴミを放ること”とか。 それから車の運転もそうや。車でカーブを曲がるときに、 タイヤを何度傾けてとかハンドルをどのくらいの角度回すとか、そんな こと誰も考えへんがな。だいたいからして、ハンドルなんか見てへんがな。 前を見て、だいたいこんな感じで曲がっていくぞーってなことしか 考えてないやろ？ まさしくMOF直接法やがな！ もちろんバイクの運転も当然MOF直接法 であることは言うまでもなかろう。ゴルフスイングを車の運転に例えたら、 ハンドルばっかり見ててもうまく走れない（細かいことばかり考えてもあかん！）、 ハンドルなんか見ずに前を見て走れ（球がターゲットに向かって飛んでいくこと だけを考えて打て！）ということになるわけや。正味な話、たいがいのスポーツは この直接法でやってるんやで。
西川氏 まぁ、そういわれれば確かに そうかもしれませんが、特にゴルフの場合なんかはある程度の訓練というか練習は必要でしょ？
おっさん 当たり前やんけ！ やれることはやってということやんけ。そんなもん焦点当てるだけで 何でもできるわけがないがな。ただ、ある程度の基本を学べば、 この焦点メソッドがどんどん大事になっていくんや。だいたいからして、生まれて初めて 自転車に乗ったときを思い出してみい。最初から前だけ見て走られへんかったやろ。 初めて車の運転したときも、まずは理屈から入ったやろ。
西川氏 はぁ、まぁそう言われれば そうかもしれません。まぁ、そういうことで理解しておきましょう。
おっさん なんか腹立つ 言い方やのう。それから、結婚ってのも、 あれはMOF直接法が役に立つんやぞ。
西川氏 どんな風に？
おっさん 誰かと結婚したいと 思ったら、「この人と結婚する」ということに焦点を当てるんや。 それ以外のことは考えてはいかん。愛の告白も哀愁デイトもすっ飛ばして、 親にも友人にも「俺、あの子と結婚するぜよ！」 と言い切ってしまう。そして、結婚のことだけ考える。 すると、”結婚と恋愛は違う”などという命題に 悩まされることもなく、一気に結婚にたどり着くことができるんや。
西川氏 （結婚にたどり着くかどうかは わからんやろ。） いや、でもそれって 勢いだけじゃないですか。
おっさん 相変わらずアホやなぁ、お前は。 ここのポイントは、”言い切ってしまう”ところにあるんやないかい。これは 大事なことやぞ。結婚以外でもそうや。例えば、ロック歌手になりたい と思ったら「おいらロック歌手になるべさ！」とはっきり言うことや。 外科医になりたいと思ったら「僕ちんは外科医になりたいちん！」とはっきり言う。 世界チャンピオンになりたいと思ったら「あたいは世界チャンピョンになるのさ！」 と断言する。こういうことを公表することは恥ずかしいと思う人もおるかもしれん。 しかし、こうやって言っておくと誰か応援してくれる人間が現れるもんや。例え 応援してないとしても、何か情報があった ときに誰かが流してくれたりするもんや。それで、ひょっとしたらうまいこと いくかもしれんがな。せやろ？この子と結婚するといい続けてたら、 うまいこといくように助けてくれたり、ええ情報をくれたりする人が居るもんや。 何がしかの変化を生むんや。少なくとも、何もしなかった場合に比べれば、 得るものは大きいであろう。
西川氏 まぁ、そう言われれば確かにそう 言えるかもしれません。自分は将来教授になりたいとか、 会社を立ち上げたいとか、目標がはっきりしてる人間には それなりの情報が流れていきますよね。 逆に、興味が無いということが はっきりしている場合は、どうせ有難がってもらえないでしょうからということで、 誰も情報を与えようとしないですよね。ただ、それがその直接法とやらと 関係があるかというと、まぁ、ん〜、あるのでしょうか。。。
おっさん 関係大ありじゃ。 大事なことはアクションを起こすことなんや。 ただ思ったり願ったりするだけではあかん。 焦点を当てたら行動や。飯を食うのも直接法の一つやけども、 ただ”食べたい”と思うだけではあかんやろ？ 口に飯を運ぶことに集中して、実際にハシを動かして初めて 食べることができるというわけや。 それから、握手することも直接法の一つやけども、 握手することに焦点を当てながら実際に手を差し出すわけや。
西川氏 確かに、 ただ願うだけで叶うならメソッドではなくてオマジナイですからね。
おっさん ただ、この偉大な 直接法も、使い方を間違うと大変なことになるさかいに気をつけないかんで。
西川氏 ほーう、例えば？
おっさん 例えは、 電車の中でキレイな姉ちゃんを見かけて、 「うわーごっつキレイやなぁ。あの娘と手をつないで歩きたいなぁ〜。」 などと思って、それに焦点を当てながら思わず手を差し出してしまったりなんか すると、気づいたときにはガッチリと手をつないでしまっていて、 痴漢と見なされて即逮捕ということになったりする。
西川氏 はぁ〜。
おっさん また、レストランなんかで隣の席の人が食べてるもの が美味しそうに見えるときがあるが、そんな時に「うっまそうやなぁ〜。」などと 思いながら、それを自分が食べて いるところを想像したりしていると（結果、焦点を当てることとなり）、気づいたときには 隣の席で他人の飯をむさぼっていることになる。
西川氏 はぁ〜。
おっさん さらに、小学生なんかが「早く大人になりたいなぁ。」などと思って、 成熟した自分の姿に焦点を当てたりなんかしたら、 気づいたときには毛むくじゃらのおっさんに変貌していて、 二度とは小学校には戻れないというようなことになるかもしれん。 いくら友達の名前を呼んでみても、 「このおっさん、なんで俺の名前知ってんねん。きっも〜！」などと 言われてしまうわけや。
西川氏 （あかんもう無茶苦茶や） はぁ〜。
おっさん ぽか〜んと 口開けてんと、何とか言えよ。わかったんか？
西川氏 は〜い〜。
おっさん よっしゃ。ほな、また １０日後に来い。最後にメソッドオブフォーカスのまとめをやるさかいに。
西川氏 （まだやんのかいな〜。まぁ最後らしいし、 言うこと聞いとこ） はい、分かりました。それでは。
おっさん おう！ 待ってるからなー！ 絶対来いよー！ ええもん見せたるさかいになー！
西川氏 （ええもんって何や。。。）
次回（最終回）に続く。
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