西川氏: 最近どうですか? おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。 西川氏: さっそくですが、おっさんは 超能力を信じますか? おっさん: 超能力ってスプーン曲げることやろ? 信じる、信じる。 あれはスゴイよなあ。 西川氏: (嘘やろ?) えっ、信じるんですか? おっさん: 信じるがな。 当たり前やんけ。 だっ て、実際にスプーンは曲がってるやん。 あれが曲がってなかったら信じへんけど、 実際に曲がってるんやから、信じるしかないやろ。 西川氏: (なんかまたズレとるなあ) は い、確かに曲がってはいますけども、でも、あれはインチキだと主張する人も多くてです ねえ、 おっさん: うそーん! だって、 曲がってるやん! ユリのゲラーも、清田君も、マリックちゃんも、ナポレオンズも、 みーんな曲げてるやん。 これまで幾度と無くテレビでその光景が映し出されてきたがな。 そこまで無数の証拠が存在するのに、お前はそれを曲がってないというのか! お前、ア ホとちゃう? 西川氏: (超能力とマジックがごっちゃになっ とるがな) うーん、いや、あのですねえ、トリック使わずにスプーンを 曲げることを超能力と呼ぶんです。 で、それを信じますかと 聞いたんですよ。 おっさん: はあ? トックリを使わずに スプーンを曲げる? 意味わからんわ。 日本語勉強し直してこ い! 西川氏: (しんどいなあ、もう) おっさん: あのなあ、トックリを使おうが、 茶ビンを使おうが、やかんを使おうが、スプーンが曲がったらそれでええやんけ。 あんな固いもんが指先一つでフニャフニャ曲がる、もうそれだけで夢の世界やがな。 ちょっ と想像しただけで顔がニヤけてくるやろ。 カレーライスを食べてたらスプーンが どんどん曲がってメチャメチャ食べにくくなっていったり、 コーヒーに砂糖とミルクを入れてグルグル混ぜたらスプーンも グルグルに曲がりくねってたり、スープを口に入れようと思っても すぐにスプーンがポキッと折れてしまって全然飲めないとか。 それはとっても素敵なことやんけ。 西川氏: いや、だから、それはそれでいいんで すけども。 私が聞いてるのは、超能力のことなんですよ。 つまり、マジックではなくて、念力などで曲げ るという能力の存在を信じるかと聞いたんですよ。 おっさん: お前は相変わらずアホやなあ。 どうやって曲げるかは問題ではないんや。 曲がるかどうかが問題なんや。 曲がった ら、それはもうそれはスゴイやし、素敵なことや。 だいたいからして、わざわざ曲げ方を超能力とマジックの2つに分けて、 「超能力を信じますか?」と聞くけども、それならばなぜ「マジックを信じますか?」とは聞かんの や? おかしいやんけ。 お前は何や、マジックは信じてるのか? 西川氏: いや、それは信じるとかそういう問題 じゃないでしょ。 おっさん: ほれ見てみい。 そんなこと言うたら、 超能力だって信じるとかそういう問題ではないがな。 何度も言うが、どっちのやり方でもちゃーんと スプーンは曲がっとるんやさかい、それはもう信じるとかそういう問題ではないんや。 だって、実際にスプーンは曲がってるんやから。 西川氏: (ははーん、超能力もマジックも 無いんやな。 ある意味、スプーン曲げは全部マジックってことや。 なるほど、それはある意味正解や。) なるほどね。 ということは、つまり、おっさんは、超能力であろうがマジックで あろうが、スプーンを曲げたという事実は同じなんだから、信じるとかそういう次元の 話ではなく、単にどちらも「スプーンが曲がってスゴイじゃん!」ってことな んですね。 おっさん: そうやがな。 やっとわかったか。 どうやって曲げたかなんて、考えること自体が間違っとる。 一生懸命曲げた人に向かっ て「インチキだ!」とか、そんなこと言うもんやない。 せっかく曲げてくれたんや さかい、「いやあ、スゴイでんなあ」「よう曲がりましたなあ」と絶賛してあげなあかん。 そして、決して「どうやって曲げたの?」などと聞いてはならない。 そんな失礼なこ としてはいかん。 よう覚えとけ! 西川氏: (それええわ。 曲がったという事実にだけ反応すればええわけや。「超能力だ!」とか言うて騒ぐからあ かんねや) はい! もう絶対聞きません! いやあ、なるほど、そういうことだったんですか。 今日はとっても勉強になりましたよ。 おっさん: そうか、それは良かった。 ほんま、 30半ばも過ぎたのにお前は相変わらずアホやなあ。 もっとしっかり勉強して、 わしみたいに賢くなれよ! 西川氏: はーい! では、さようなら! おっさん: おう! 今日はえらい素直でカワイイやんけ。 いやあ、今日もまたエエことしてしまったなあ。 ははははは!
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