平成22年2月13日のインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏: また今年もバレンタインデーですね。  アメリカでは男女関係無く皆にチョコレートなどを配ったりしますが、何で日本では女の子が好きな男の子に チョコを渡すんでしょうかね?

おっさん: お前ってあいも変わらずアホなんやな あ。 そんな簡単なことも知らのかいな。

西川氏: (簡単なの?) はい、知りません。

おっさん: しゃーない、わしが教えたるわ!   その昔、だいたい弥生時代ぐらいや、ある女の子がお父さんに聞かれたんや。  「お前、好きな男の子はいるのか?」  そしたら女の子は恥ずかしそうに答えたがな。  「えっ、そんな、、い、いないです。。。」 するとお父さんが「何という わかりやすいリアクションだ。 いるんじゃないか! はっはっは!」  まあ簡単な話、人間というのは人を好きになったりしたら、それを誰かに知って もらいたくなるもんや。 でも恥ずかしいから、はっきりとは言えない。 だから、 モジモジしたり、質問にはっきりと答えなかったりして、言わなくてもわかるように持っ ていくというわけや。

西川氏: (何のこっちゃ?) で、それがど うバレンタインデーと関係があるんですか?

おっさん: うるさいねん、お前は。 黙って聞い とけ! その親子の会話を小耳に挟んだ明治チョコレートが 「実は知って欲しい、すなわちバレたいということか。これはいけるんじゃないですか、 課長!」「チョコッとだけバレて欲しい。すなわちチョコレートだ。 ああ、間違いなくいける! おーい、企画課と広報課の奴らを全員集めろ! さっそく会議だ!」 「わかりました! こっれはスゴイことになるぞー!」というわけで、弥生時代最大の ビッグプロジェクトが始まったわけや!

西川氏: (弥生時代最大ってどういうことや)  はあ。

おっさん: 会議が始まれば話はトントン拍子や。 「女の子をターゲットにするなら、やはりここは欧米っぽくバレンタインDayでしょう!」「 あっ、それカワイイです!」「私もいいと思います!」「よーし決まりだ!」 「時期はいつにしますか?」「2個もらってもいいよね(14)ってことで、2月14日で どうでしょうか?」「オッケー、それでいこう!」「チョコっとだけバレたいんだから、ここはチョコレートで行きましょう!」 「はい、パーフェクト!」ってなもんで、「よーし、それじゃあ宣伝かけろ! 新聞、テ レビ、有名芸能人を駆使して、2月14日はバレンタインデー、好きな男の子にチョコっ と告白しよう!と煽りまくれ! 行け、行けー!」「アイアイサー!」で トントントーンやがな。

西川氏: (弥生時代なんやんなあ) ほう。

おっさん: そうして明治チョコレートの戦略は見事に 成功し、日本全国でバレンタインデーが一気に浸透。 百戦錬磨の戦国武将らも 2月14日にはチョコレートの数で戦ったそうやし、将軍や総理大臣もだいたいがチョ コの数で決まっていたいうし、おまけに2月14日には味噌汁と麦チョコを食べる習慣が できるほどまでにバレンタインデーは日本の歴史そのものとなった。  開国した際、欧米人に「それはSt. Valentine Dayのパクリではないですか!」 と言われても、「何を言っとるか! さてはお前もバレたいのだな!」 「さあ言ってみろ。誰が好きなのじゃ!」「ヒュー、ヒュー!」ってなもんや。 そう、 それはもはや日本固有の文化となってたんや。 そうして今に至るまで、何千年もの間 バレンタインデーは日本でエンジョイされてきたというわけや。 こんなことは小学校で学んで るはずやろ。 あっ、お前は小学校もまともに出てなかったんやな。 メンゴ、メンゴ!  はっはっはっは!

西川氏: (付き合ってられんわ。ちなみに 明治チョコレートって会社名なのか?) 小学校で習った記憶はないですが、そうですか、 そうだったんですか。 いやあ、今日も勉強になりました。 それではこの辺で。

おっさん: おう、また何でも教えたるがな!  とりあえずみんなに自慢して来いや! ほななー!

西川氏: (このおっさんはほんまにアホやわ)

おっさん: いやあ、また良いことをしてしまった ぜ。 わしってスゴイなあ。 はっはっはっは!

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