平成18年3月23日のインタビュー

西川氏 最近どうですか?

おっさん まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏 突然ですが、インタビューしましたね。

おっさん はあ? 今してるやんけ。

西川氏 いや、 ムンニチ.mp3のインタビューですよ。

おっさん なっ、なんでお前が知ってるんや? しかも、 まだオンエアされてないから誰も知らんはずやのに。

西川氏 ハーンから聞きましたよ。  編集された音声ファイルを聞かせてもらいましたよ。

おっさん 何やとー!

西川氏 いやあー、 私がインタビューしているときのおっさんと全然違うじゃないですか。  何なんですか、丁寧語で真面目に話したりして、笑いの1つも取れてないじゃないですか。

おっさん うるさいわい! ちょっと緊張して ただけじゃ! 初めての初対面、いや対面なんかしてないがな、 声だけやがな。 何でもええけど、 そんなん緊張するやんけー! 

西川氏 まあ、 緊張するのはしょうがないとしても、 笑いが取れないのはどうでしょうかね。 おっさんらしくないんじゃないですかねえ。

おっさん うるさいっちゅーねん! ほんだらお前が やってみろ!

西川氏 いや、私は関係ないじゃないですか。  (でも、俺が代わりにインタビューを受けるってのも面白いかも....)  ほんとにもう、しっかりしてくださいよ。 

おっさん じゃかっしゃい! お前は、だあってい! 

西川氏 はいはい、それでは インタビューを始めましょう。 そういえば、先週の土曜日は コービィ国際 補習校の期末試験でしたよね。  どうでしたか?

おっさん おぉ、期末試験かいな。  あれなあー、いつものことやけども、 簡単過ぎたかなあと思ったら、それが全然そうでもなかったんや。 採点してみたら、 ワッチャー!ワッチャー!の連発や。  ほんま、毎回期末試験になると、わしが「簡単過ぎてスマン!」 と言うて、後で生徒に「どこが簡単なんですか! ハゲないくださいよ、センセー!」 とかまされてしまうんや。 もう、毎回やで。

西川氏 (ハゲないでくださいって、 どういう意味やねん? まあ、分かるような気もするけど) そうなんですか。 でもそれは単純に、 おっさんの試験問題は簡単ではないと いうことですから、もっと簡単にしてあげたらいいじゃないですか。  どうせまた意味不明の問題を出したりしてるんでしょ。  普通の問題を出してあげたらいいじゃないですか。 

おっさん めっさ普通やがな。 最近は もう、変な問題はあんまり出してないで。 これ見てみい、 2006年冬学期 中2期末試験(pdfファイル)  簡単やろ?

西川氏 何が簡単ですか! やってるじゃないですか!  1問目からいきなり、200年前のA君とB君の年齢がどうたらこうたら。  2問目も、50%のチップがどうたらこうたら。 5問目は コインの表裏で毎月の給料が決まる会社がなんとかかんとか。 はっきり言って 現実離れしてるんですよ。 だから分かりにくいんですよー。 

おっさん パゲんな!

西川氏 (パゲる? って何?)

おっさん まるで現実離れすることが悪いことみたいに 言いやがってー。 パゲるのもほどほどにせーっちゅーねん。  現実離れすることはメチャメチャ大事なことなんやぞ。  お前はそんなことも知らんのか?

西川氏 はあ? 

おっさん お前はほんまにアホなんやなあ。  現実的なことばっかり考えていたら 予期せぬ事態が起きたときに冷静な判断ができないという、そんな簡単なことさえも知らんのか。  たとえば、ひょんなことで 宇宙人の若者と知り合って、「僕、735才だよろろろろーん」などと 言われてみい、それはもうたまげてしまうやろ。 しかし、わしの期末試験で それぐらいの年齢に触れていれば、「へえ、そうなんだ! 結構若いじゃららららーん!」 と言ってニッコリとお友達になれるやないかい。 

西川氏 ( 宇宙人の語尾は「○○○○ーん」なのか。 へえ〜。)

おっさん  さらに、就職面接で「我が社では、月末にコインを投げてもらって、 表が出たら30万円、裏が出たら0円を支給することになっております」などと言われてみい、 ほとんどの応募者は震え上がって脱落してしまうやろう。 しかし、わしの期末試験を受けたことのある 人間ならば、「フフフフ、なかなか面白いじゃないですか。 ところで、コインの枚数 については何もおっしゃらなかったですね。 では、私は毎月200枚ぐらい投げさせて 頂きますよ。  はっはっはっはー!」と 余裕をかますことができる。 そうなればもう採用決定やがな。

西川氏 いや、だからその話の全てが 有り得ないんですよ。 

おっさん うるさいやっちゃのう! 有り得へんのは、 お前のワキ毛じゃ!

西川氏 (このおっさん ちょいちょい俺の脇毛を出してくるけど、どこで見られたんやろ?) いや、それは、、、

おっさん それだけやないぞ! 現実離れした 思考は時に大発明や大発見につながるんや。 例えば、万有引力の法則か何か 知らんけども、ニュートンとかいう兄ちゃんがリンゴが落ちるのを見て、 「うわっ、リンゴが地球に引っ張られてるぅー! いや、地球がリンゴに引っ張られてるぅー!  めっちゃすごーい!」などと 言ったのがきっかけで発見されたと言われてるがな。 

西川氏 (言われてない、言われてない。  勝手に話を作るなよ)

おっさん でも考えてもみろ。 地球に引っ張られてるって、そんな アホなこと有り得へんやろ。 ロープでつながってるわけでもないのに、どうやって 引っ張るねん。 リンゴがセーターでも着てたら袖を引っ張ったりできるけど、 それも有り得へんがな。  っていうか、大体からして誰が何の為にリンゴを引っ張るねん。  そんなもん、めちゃめちゃ現実離れしてるがな。 他に、アインシュタインの 何とか性理論なんかも、時間の流れがユックリさんやったり ハヤイさんやったりとか無茶言うて推し進めて作ったらしいけども、 そんなん現実離れを通り越して、もう無茶苦茶な話やがな。  他にも、物理学的な話で言えば、 どんな波でも無数の小さな円形の波に置き換えてゴリゴリする、いわゆる ホイヘンスの原理もかなり現実離れしとる。  物理以外の身近な例で言うても、持ち歩けるポータブルオーディオも 元々は現実離れしたアイデアやったし、カレーパンとか焼きそばパンなんかも 現実離れしてたはずや。 そんなこと言うたら、アートの世界は現実離れのオンパレードやがな。  もっと言うたら、小説とか漫画とかの世界も、大概はフィクションやねんから、 結局は現実離れの吹き溜まりやがな。  結局、お前のワキ毛も含めて、世の中現実離れだらけっちゅーこっちゃ。

西川氏 (なんか話がズレてきてるような。。。  いずれにせよ脇毛は無視しよう) はあ〜、 まあ〜、そうなのでしょうかねえ。

おっさん まだ分からんのか、お前って奴は〜。 ほんまに、 しゃーないのう。 ほんだらお前、小さい子がお使いで食パンを買いにきて 「おっちゃんこれなんぼー?」と聞いてきたらどう答える気や?

西川氏 はあ?

おっさん はあ?やないがな。 そこは間違いなく 「300万え〜ん!」やろ。 これも立派な現実離れやがな。 確かにそれはベタベタな しょーもない一言や。 こんなんでゲラゲラ笑える人間なんかほとんどおらんやろう。  でもなあ、そんな気の抜けることをそこまで豪快にかまされたら、子供も 笑わなしゃーないがな。 そうやってニッコリとしたひと時を過ごすわけや。  現実離れってのは、それほど素敵なことなんや。  日常生活の``旨みスパイス''なんや。  まあ、でも、ここまで 言うても、お前には 分からんねやろなあ。 残念やなあ。 悲しいなあ。 ウェ〜ン。

西川氏 ( なーんか、俺が変なようにされてしもてる?)  いや、それは何となく分かりますけども。

おっさん はいはい。  そういえば、現実離れといえば思い出す。 数年前、 中学1年の理科を教えたことがあって、そのときの期末試験に 「地震の原因を思いつくまま挙げよ」という問題を出したんや。  すると、なんと、ある生徒が「神様のイタズラ」と答えたがな! 

西川氏 (ぜんぜん理科のテストになってないがな!)

おっさん なんとまあ素晴らしい発想やとは 思わんかー。  現実離れしてる? それがどうした。 わしは迷わずその答に点数を与えたがな。  理科の試験として考えたら、それは間違った行為やったかもしれん。 しかしなあ、 わしは今でも人間として間違ったことをしたとは思ってないぞ。  どんなヒドイ拷問を受けても、点を取り消すようなことはしない。  それだけは絶対にでけへんねや。  多くの若者が現実離れした発想をどんどん出すためなら、 わしの命なんか雷様にくれてやるわい!

西川氏 (雷様って、高木ブー?) 

おっさん とにかく、 現実離れすることはメチャメチャ大事なことなんや。 それは人間が人間らしく生きるために 絶対に必要なことなんや。 今日はこのぐらいにしといたるけども、 もっともっと他にも重要な例が一杯あるんや。 また今度ゆっくり話したろうやないかい。  とりあえず今日はここまでにして、家に帰って自分でよーく考えてみろ。 

西川氏 は〜い、わっかりましたぁ〜。  (で、結局のところ、だから現実離れした問題を期末試験に出してもOKってことなんやな。  こんな屁理屈、中高生には通用するのだろうか?)

おっさん ほな、わしメッサ(=すごく)忙しいし、またなー!  お前も現実離れしろよー! 

西川氏 (このおっさんの存在が 現実離れしてるわ) はーい、頑張りまーっす!

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