平成25年3月23日のおっさんインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まあ、ぼちぼちやな。

西川氏: NASAラングレー研究所で働いていた中国人の研究者が逮捕されたニュースを見ましたよ。

おっさん: ああ、あれか。あいつはわしと同じオフィスにいた男やけども、 あいつがスパイってのは疑わしい話やわ。しょうもない別件で逮捕されただけで、未だに何の証拠も見つかってないし、 あいつは先月急に意味不明の理由で職を追われて、その後しばらくこの辺で新しい仕事を探してたんや。 スパイやったら、すぐに出国してるやろ。無茶苦茶な話やで。 おまけにこの事件のせいでNASAは外国人に対して厳しくなるらしい。これからいろいろ大変そうや。

西川氏: そうなんですか。おっさんも追い出されるかもしれないのでしょうか?

おっさん: 問題とされてる国のリストに日本は入ってないから大丈夫やとは思うけども、 出ていけと言われたら出ていくしかないわな。わしは日本人でNASAは米国のもんやさかい、それはそれで当たり前の話やろ。

西川氏: (まだ米国籍取ってないのかよ?) でも、実際追い出されたらどうするんですか?

おっさん: そうなったらその時や。覚悟はしとるがな。逆にそういうスリルがあった方が燃えるってなもんや。だいたいからして、それぐらいの覚悟がなかったら面白い人生は送れんやろ。怪我したら即失業になるからって、プロ野球選手になるのをあきらめるのか? 倒産したらえらいことになるからって、起業するのをあきらめるのか? 落ちたらミジメやからって、立候補しないのか? そんなこと言うてたら何もできんぞ。世の中を見てみろ。この世界をリードしてるのは覚悟を決めて一歩前へ出た人々や。そんな彼らの人生はまさにドラマティックレインやがな。逆に、覚悟できない人々は、覚悟した人々にその思いを託したり、覚悟した人々を支えたり、時には覚悟した人々を批判したりすればええんや。実際、世界はそうやって回っとるがな。覚悟の人生を送るかどうか、それは自分次第や。覚悟というのは誰にでもできることやからな。

西川氏: (あんたはええけど、家族にとったら迷惑な話やで) なるほど。まあ、おっさんらしいですね。ぜひとも追い出されないよう頑張ってください。では、今日はこの辺で。

おっさん: おっす! いんちきスパイ容疑がなんぼのもんじゃ! わしはいつでも消えてやるから、覚悟しとけよ! 後で泣いても、なぐさめてやらんからな。ティッシュ一枚ぐらいならあげてもええけど。はっはっはっは!

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