西川氏: 最近どうですか? おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。 西川氏: 論文は出来ましたか? おっさん: まだじゃ! せっかく 去年の年末に終わったはずやったのに、考えれば考えるほど新しいアイデアが出てきて、 こんなもん6月末の締め切りまで終わりそうもないわ。 去年の時点では30ページ 程度やったのが、今や70ページに達する勢いや。 もはや長すぎて誰も読んでくれんわ! こんな調子では、次のクライマックス論文に取り掛かる時間もないわ! ほんま、何やねんこれは! この論文はどえらいもんになってきたがな! ここで予告篇的に紹介してるけども、その記述は増える一方だべよ! 西川氏: (だべよって何やねん?) ってことは、良い論文が出来上がっ てきたということですか? おっさん: ええもくそも、どえらいわ! これは間違いなく歴史に残る論文になる。 現在数値流体力学で大きな課題となってるテー マに一つの解答を与える論文やからな。 しかしながら、この論文の内容はわしの本当の狙いとは違うんや。 わしの本当の狙いは そのもっと先の未来の数値流体力学の姿を構築することにあるんや。 そういう意味で、これは本当の狙いから人々の注意をそらす赤いニシン的な論文や。 しか もそれはあまりにもどでかい赤いニシンや! 西川氏: なるほど、欧米では人の気をそらす ものをRed Herring(赤いニシン)と言いますね。 でも、あんまり長いと誰も読まない んじゃないですか? おっさん: アホか! 長いから読まないというの は三流の研究者のことじゃ! 問題はあくまでも内容であって、ページ数ではないんや! 読まざるを得ないようにしてやればええだけのこっちゃ! その辺はわしにまかせとい たらええねん! とにかくでかい、でかすぎる赤ニシンなんや! なかにし礼もびっくり のドデカいやつや! オンボロローがオンボロローで、オンボロボロボロボーなんやー! Oh, オンボロロー! 西川氏: (アホや) じゃ、頑張ってくださ い。 今日はこの辺で。 おっさん: OK! Oh、my オンボロロー! 「石狩挽歌」 歌:北原ミレイ 作詞:なかにし礼 作曲:浜圭介
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