平成19年4月23日のインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏 フランスから戻ってどうですか?

おっさん 戻って嬉しいがな。 向こうでは 毎日拘束されてたさかいに、ミシガンに戻ってまた自由に活動できて嬉しいがな。 さあ、こ れからガンガンかましていくで。

西川氏 そうですか。 それはもう、 大いに頑張ってください。

おっさん 言われんでも頑張るがな、そんなも ん。

西川氏 言われても頑張ってください。

おっさん お前はうるさいやっちゃなあ。 小さ い頃に「言われる前にやりなさい!」と親に言われたことが無いのか? 言われてからやるよ うではアカンねや。

西川氏 は あー。 まあ、そんなことどうでもいいじゃないですか。 どっちにしても、頑張ることは 良いことですから。

おっさん アホか。 それは頑張り方によるやろ。

西川氏 はあ? どういうことですか?

おっさん 頑張り方を間違えたらあかんという ことや。 たとえば、簡単な話でいうと、たくさんのものを移動するのに、 一人一人が一つずつ持って移動したりしたら大変や。 一生懸命動くから体力も消耗するし 時間もかかるやろう。 こんなやり方で頑張っても意味がない。 これは頑張り方を間違っ てるんや。 この場合、正しい頑張り方は「リレー」を頑張ることや。 みんなで並んで モノを手渡していけばええんや。 これを頑張れば、動かなくても済むから楽やし 仕事も早く終わる。 これは大いに頑張る価値があるというわけや。

西川氏 ああ、なるほど。

おっさん わしが昔一緒に仕事をしてた 某教授も頑張り方を間違えてた。 そのおっさんは、毎日朝から晩までそれはそれは一生 懸命仕事をしてたわ。 でもなあ、そのやり方を見たときに愕然としたがな。 はっきり言っ て、そんなに頑張らなくてもできる仕事やったんや。 簡単なプログラムを書いて 自動化すれば、ボタンを押して後は寝て待つような仕事やったんや。 それを全て自分でやるもんやから、コンピューターの前を離れられんし、 インプットを間違う危険性もあるし、それはもうしんどい話やったわ。 ある日その教授 がわしにそれをやれと言ってきたが、そんなもんさっさと自動化してチャッチャと終わら せたがな。 なぜかこのおっ さんはわしのやってることがイマイチ理解できてなかったけどな。 とにかく、 頑張り方を間違えると貴重な時間(=人生)を無駄にしてしまうんや。 頑 張り方を間違えたらあかん、それは致命的なことや。

西川氏 なるほど。 つまり、効率が悪いという ことですね。

おっさん まあ、そういうことやな。 頑張らな くてもいい方法をまず考えることや。 そして、ここから先は頑張るしかないというとこ ろで、全力を尽くせばいいんや。 たとえば、高校や大学の入学試験で、わざわざ一番難しい問題か ら始めて、結局時間が無くなって簡単な問題が出来なかったってなことになったらアホみ たいやろ。 そういうときは、まず簡単に解けそうな問題から解き始めて、それから難しい問 題を頑張ればええんや。 こんなことは誰でも知ってると思うかもしれんが、それを 「頑張り方の良し悪し」として考えることが大事なんや。 そうすれば他の事でも 「俺は今、頑張り方を間違っていないだろうか?」などと分析することができるからな。

西川氏 (語ってるねえ)  はいはい、わかりますよ。

おっさん それからなあ、ときどき 頑張り方を甚だしく間違えてる人間がおる。 これが痛ましいんや。

西川氏 といいますと?

おっさん 己の能力やスキルの向上に頑張らず に、上司のご機嫌取りだけに頑張る人間や。 これはもう全然アカンな。 確かに上司との関 係を良好に保つことは大事や。 しかし、そればっかりに頑張って、肝心の能力向上に 頑張らない人はもうアカン。 傍で見てて痛々しい。 そんな頑張りは、上司が辞めたり 代わったりした時点で無意味になる。 もちろん、その本人が首になったり したら、能力が無いんやから再就職もままならん。 さらに言えば、社員がそんなしょーも ないことばっかり頑張ってたら、会社自体が傾く可能性まで出てくるがな。 そうなった ら、何もかも無意味になってまうがな。 だから会社も頑張り方を間違えてる社員には気をつ けなアカン。 上司へのへつらいだけでなく、出世の為に他の社員を陥れるのに頑張っ たり、自分の存在価値を高める為に有益な情報の収集と独占に頑張ったりと、そんなこと ばっかりやってたら会社も発展せんし、ヘタしたら潰れてしまうで。

西川氏 まあ、そうですねえ。 うーん、 わからいでもないですね。

おっさん 何やそれ。 はっきり「わかります」 と言え。

西川氏 いや、だったら、正しい頑張り方って 何なのかなあって思うんですけど 。。。

おっさん ほんまアホやなあ、お前は。 それは会社が潰れても、 又は会社を首になっても再就職や独立などして十分に生きていけるだけの能力やアイデアやスキルを 身につけることやがな。 それを一生懸命頑張るんやがな。 その頑張りは会社にとっても喜ばしいこ とや。 業績向上にもつながるし、社員の士気向上にもつながるってなもんや。 はっきり 言って、長年同じ会社に勤めてたりしたら、そこでしか役に立たない知識やスキルという ものが増えていくもんや。 それは、文房具の保管場所の知識やったり、 あけにくいドアを開けるコツだったり、会社内の複雑な人間関係の知識やったりと、まあ しょーもない知識や。 しかし、それを豊富に備えてるということで「俺は偉い」と 勘違いする人間も出てくるんや、これが。 こうなったらもう終わりやがな。 向上心もな く、ただ偉そうに井の中の蛙となってゲコゲコ鳴くだけや。 そんな人間にならないよう に、本当にやるべきこと正しく頑張ることが大事なんや。

西川氏 へえー、なるほどね。 ところで、おっさんは会社員の経験ってありましたっけ?

おっさん うるさいなあ。 そんなんどうでもえ えやんけ。

西川氏 (何やそれ! 経験無いんやがな。) ええー! それでよく そこまで会社がどうたらとか言いますね。

おっさん アホか。 わしかてサラリーもうてる んやさかいに、サラリーマンやんけ。 それって会社員みたいなもんやんけ。

西川氏 いやでも、おっさんはずっと大学じゃ ないですか。

おっさん 大学なんか、そんなもん、 ほとんど会社みたいなもんやんけ。 入り口もあるし、食堂もあるし、歌もあるし、みんな名刺持って るし、一緒やんけ。 おまけに平仮名で書いたらどっちも4文字やし、そうなったらもう 区別もつかんがな。 何を言うとんねん。

西川氏 (あかん、もう何を言うても無駄や)  ああー、なるほどねー、そう言われればそうですね。 会社と大学は同じですね。 そう ですね。

おっさん ほれ見てみい。 ほんまにお前はアホ やで。 こんな簡単なこともわからへんねんからな。

西川氏 すいませーん。 また勉強して出直して きます。 では今日はこの辺で。 さようならー。

おっさん おう、よっしゃ、よっしゃ。 ほなま たなー!

西川氏 (アホって幸せやなあ)

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