平成17年6月13日のインタビュー

西川氏 最近どうですか?

おっさん まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏 トロント公演も無事に終了したようですね。

おっさん そうやな。  なんじゃかんじゃで、再会やら新たな出会いもあって、なかなか有意義やったわ。 まあ、トロント公演に関してはイベントページで紹介してるさかいに、是非見てやってくれ。

西川氏 はい。ところで 補習校の期末試験も 無事終了したそうですね。

おっさん まあな。ほんま今回は時間がなかったからな。 問題集の中の問題を数字を変えたりして作成したがな。簡単に言うとパクリやな。 それでやったら、1つ20分ぐらいでできたがな。

西川氏 一応タイプしてあるわけですね?

おっさん そうや。 それでも20分で完成するわけや。 いつも1つの試験に何時間も、時には何日も かけてたのがアホらしいような気にもなったわ。

西川氏 オリジナルなものを作るには やはり時間は掛かりますからね。いいものができるのなら、それはしょうがないし、 その価値はあるんじゃないんですか。

おっさん そうかもしれんが、わしはタダのアルバイト やで。給料が上がるわけでもないし、出世するわけでもない。 だいいち、そない一生懸命やったところで、生徒から「この問題、意味不明!」などと 文句言われたりすることもあるんや。何もエエことないやんけ。

西川氏 意味不明と言われるのは、問題文に 不備があるからじゃないですか。 とにかく、私はオリジナルな問題を作る価値は あると思いますけどね。

おっさん お前は一言やかましい。  だいたい、アルバイトが一生懸命やったら正社員の立場が無いやないかい。 アルバイトというのはあくまでも補助的であり、内部の者ではなく外部の者、 つまりヨソ者やがな。そんな扱いのアルバイトが何でそない 一生懸命頑張らなあかんねんな。一生懸命頑張らなくてもいいのが アルバイトとちゃうんか? 嫌ならすぐに辞められるのがアルバイトとちゃうんけ?  何の保障もない代わりに何の責任も負わないお気軽な職がアルバイトとちゃうんけ?  そんなお気軽なアルバイターが一生懸命やってどうすんねん? そう思わんか?

西川氏 思いますよ。 結局のところ、誰の為に一生懸命やるのかが問題なのですよ。 生徒の為なら、それも美しい。学校の為なら、これまた良い。また、自分の為というのも いいでしょう。ただ、やはり、基本的には他人の為に頑張るというのは難しいんですよ。 その他人からの感謝やサポートがあれば頑張れますが、それが無いと一瞬でやる気が 無くなってしまうという危険性を常に孕んでいるわけです。 誰の興味もそそらず、誰にも感謝もされず、誰にも見向きもされないようなことを続けるのは困難でしょう。 そうなると、やはり自分の為というのが正解なのではないでしょうか。確か、おっさんは趣味で オリジナルな問題を作ったり高校数学論文を執筆していると言っていたと思いますが、 私はそれは良いことだと思いますよ。この片手間活動は、その自己中心的な考えに基づいた ものであり、だからこそ長く続けることができるんですよ。もちろん、 100%自己中心的というわけではなく、おっさんが日頃から言っているように 若者に刺激を与えるという目的もあるわけです。これはある意味、おっさんのいう メソッドオブフォーカスじゃないですか。自分は自分の為に活動するが、それは 結果的に他人にも刺激を与えることになる。素晴らしいじゃないですか。 普段からよく、「お金の為に働くな!」と言ってるじゃないですか。 だから、アルバイトだから何だかんだと言わないで、これからも一生懸命やってくださいよ。

おっさん うん、やる。

西川氏 (えっ、えらい素直やなあ。一応、言うてることは理解したのかな。) ところで、 本職の方はどうなのでしょうか? まだまだアナーバーに居ることになりそうですか?

おっさん それがやなあ。まあいろいろと考えな あかんところなんや。わしが今やってるResearch Fellow(いわゆるポスドク)ってのは、 所詮は一時的な職なわけで、普通なら一日も早く教授職を見つけようと頑張らなあかんねんけども、 わしは今のところそういう就職活動ごときものをしていない。

西川氏 なぜですか? 教授になりたいんですよね?

おっさん せやけども、今の生活にもある程度満足しとる わけや。嫁はん共々アナーバーは好きやし、補習校でアルバイトしながら執筆活動もできるし、 さらに、優秀な教授と極上の研究ができるという意味で本職の研究活動をするのにも適してるし。 給料払えないと言われれば、それはしゃーない けども、まだNASAからお金が出てるし、人手も必要らしいし。だから、あんまり今すぐ動く 必要性を感じないわけや。

西川氏 でも、給料も大したことないし、 いずれどこかで出て行かないとだめなんでしょ?

おっさん そらあそうや。ただ、今すぐではないということや。

西川氏 なるほど。でもポスドク生活も早4年ですよね。  ポスドク4年は長すぎるという人も居ますが?

おっさん 何を基準にして言うてんのか知らんけども、 要は質や。早かろうが遅かろうが、結局かましたもん勝ちや。芸人でも見てみい。 雨上がり決死隊の宮迫なんかも、 長い間売れんかったがな。1990年頃に吉本天然素材いうてるときから見てるけども、 ナインティーナインなんかより宮迫の方がはるかに面白かったがな。せやけど、 売れるのにものすごい時間掛かったやんけ。 おっと、そういえばこの間、 チュッパチャップスの宮川と星田(ほっしゃん)がまだ頑張ってるというのを知って感動したで。 彼らもまた長い間どこぞで細々と活動してたんやろうな。家に彼らの昔のコントが入ってる ビデオがあるんやけども、これがもう全然面白ないんや。それでもここまで大きくなった。 継続は力なりとは、よう言うたもんや。

西川氏 (マニアックな話やなあ〜。懐かしいけど。)  まあそうなんでしょうけども。でも、おっさんの本職は研究者でしょ? 芸人と比べても しょうがないような気が、

おっさん おだまらっしゃーい! 研究者も芸人も 、新しいものを創造するという意味では似たような仕事や。研究者や芸人を辞めた人間が 国会議員になることはあるが、逆に国会議員が研究者や芸人になったという例は未だかつて 存在しない! よう覚えとけ!

西川氏 (芸人から国会議員は確かに居るけども、 研究者から国会議員になった例はあるのか? でも、もう早く帰りたいし、流そう。)  はーい、わかりました。すいませーん。

おっさん ほんま、失礼なやっちゃで。 まあ見ておれ。わしはいずれどっかでパチンとかますことになる。そのときに驚きさらせ、ハゲチャビン。

西川氏 はい、驚きます。それでは失礼しまーす。

おっさん はいはーい!

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