西川氏: 最近どうですか? おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。 西川氏: 相変わらず忙しそうですね。 おっさん: イソガシ草? それって、どんな草やね ん? しかも相変わらずって、わしは昔からずっとイソガシ草のままなのか? アホなのか お前は? だいたいからして今はカ ナリングで忙しいんや。 訳のわからんことを言うんやったら、もう帰るぞ! 西川氏: (帰って欲しいけど、もうちょっと 引っ張ってみよう。) えっ、イソガシ草を知らないんですか? いやあビックリだなあ。 おっさんほどの博識な方があの有名なイソガシ草を知らないなんて。 今ではもう小学生、 否、幼稚園児でも知ってるほど有名ですけどね。 これを知らなかったら、かなりその見 識を疑われそうですけど、本当に知らないんですか? いや、冗談ですよね? 本当は知っ てるんですよね? 知らないなんて、有り得ないですよ。 おっさん: (えっ、そんな有名な草なのか?) いや、そらあ、まあ全然知らんっちゅーことはないけどやなあ。 まあ、何というか、 荒れ狂う磯でガシガシになってる草みたいな感じの、濡れてもすぐガシガシになる 生まれつきのドライ肌みたいな、ちょっと哀愁漂うみたいな、 なんかだいたいそんな感じの草みたいな感じの 西川氏: (アホや) そうですよ! 知ってる じゃないですか! いやだなあ、ほんと冗談がキツイですよ。 おっさん: (おっ、当たったで!) 当たり前や んけ! それぐらい知っとるわ、アホンダラ! まあ、イソガシ草も大変や。 毎日のよ うにワイドショーで取り上げられて「今日もイソガシ草はガシガシです!」とか 言われて、全国から訪れる観光客に「ほんとガシガシだね!」とか「まじでガシガシた い!」などと言われながら次々と記念撮影に応じたり、挙句の果てにはネットに恥ずかし い写真をばらまかれたりして、もう人生ボロボロやがな。 ほんま、もうそっとしておい たらなあかんで。 自殺でもしたら誰がどない責任とってくれるねん、ほんま。 西川氏: (何をイメージしてるんや?) そ うですね。 そっとっしておいてあげましょう。 それでは今日はこの辺で。 おっさん: おっす! えっ? あいつ最初にわしのことを 「相変わらずイソガシ草」って言うたよな。 ってことは、わしは相変わらずガシガシで、 みすぼらしい奴で、おまけに恥ずかしい写真をネットでばらまかれて自殺寸前だと言うた のか! こらー、待てー! 許さんぞー!
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