平成19年6月23日のインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏 いやあ、ずいぶんと暑くなってきましたね。

おっさん そうやなあ。 もう夏やなあ。

西川氏 そうですね。 今年のヴァケイションは どんな予定ですか?

おっさん 何やそれ? 意味わからんわ。 ウに点々つけてヴァケイ ションって、お前はアメリカ人か? カタカナ使うなとはいわんが、日本人なら日本人らしく、正しいカタカナ語を使わ んかい! アホか!

西川氏 はあ? どういうことでしょうか? 正 しいカタカナ語って何のことですか?

おっさん お前はほんまにアホやなあ。 そんな ことも知らんのか。 たとえば、居酒屋に行って「ビアーください」と言ってみろ。 ケー キ屋さんに行って「ブォースデイ・ケイクください」などと言ってみろ。 それは間違い なくアホやと思われるぞ。 それはやっぱり「ビール」であり「バースデイケーキ」やろ。 それは正しい英語の発音からはかけ離れてるけども、すでに立派な日本語になっとるんや。 そういったカタカナ語という(世界に誇るべき)ものが日本にはあるんや。 こんなこと は常識やんけ。 お前、何で知らんねん?

西川氏 (そんな常識があんのか?) いや、 そんなこといわれましても。。。 じゃあ、教えてくださいよ。

おっさん 何を偉そうに! どうしても教えて欲しかったら、 「僕はバカです。こんなバカですけど、やさしく教えてください。バカでごめんなさい」 と言え!

西川氏 (なんやねんそれ? 子 供か? まあ、ええわ。面白そうやから乗ってあげよう) あっ、そうですよね。 えーっ と、僕はバカです。こんなバカですけど、やさしく教えてください。バカでごめんなさい!

おっさん しゃーないなあ、そこまで言われた ら教えんわけにはいかんがな。 

西川氏 (フフフ。アホや)

おっさん そもそもカタカナ語というのは、 外来語を表記するのに便利な文字なんや。 だから、外人の名前とか外国語の言葉とかを 書くのに使われるんや。

西川氏 (そのままやがな。 そもそもって言うんやったら、もう ちょっと歴史的な背景とかに触れろよ)

おっさん ただ、そのときのカタカナ表記は いろいろや。 たとえばVacationは、バケーション、バケイション、ヴァケイション など様々や。 これではややこしいということで、日本カタカナ協会が一つの基準を設け て、正しいカタカナ語というものを設定したんや。

西川氏 (ほら、また嘘話が始まったで。)  はあ。

おっさん 正しいカタカナ語とは、「ローマ字 読みにそこそこ忠実で、でもアゴが疲れず日本人が発音しやすいもの」と定義され、また「 決して下唇をかんだり(fやvなど)、舌を歯でかんだり(thなど)してはならない!」と いう規定も付けられてるんや。

西川氏 (エエ加減な定義やなあ。そんなもん定義になっ てないがな) ほう。

おっさん だから、たとえば Coffee はコッフィー ではなくコーヒー。 Steakはステイクではなくてステーキ。 Buildingはビルディングで はなく単にビルでええんや。 こんなもん、ちょっと考えたら当たり前のことやがな。 たとえば、「テーボー (Table)の上のボトゥー(Bottle)にバイタミン(Vitamin)が入っててさあ」などと言 おうものなら、それはもう立派な外人やがな。 そんなことしたら、まわりの人間がボデーランゲージで話し始めてし まうってなもんや。 そんなことになったら、もう日本人として生きていく自信も無くなっ てしまうわ。

西川氏 はあ〜。

おっさん 何が「はあ〜」や。 まだわからんの か。  お前、Energyのことをエナジーなどと言ってみろ、善良な日本人に笑われるぞ。 それはやっぱ りエネルギーやろ。 Allergyも、アレジーではなくてアレルギーやんけ。 また、どっかの喫茶 店に入って、「カッフィーと、プディングください」なんて言ってみろ。 「店長! ここ にバカ が居ますよ!」などと言われておしまいやがな。 そこはプリンと言うべきやろ。 おま けに「今朝レディオ(Radio)で聞いたんだけどさあ、マイナスアイオン(minus iron) がスウェーター(Sweater)でさあ、」 などと話し始めたら、それはもう「僕はアホです」と言ってるのと同じことやで。

西川氏 (うーん、素直に聞いてると、本当に正しいカタカナ 語ってものがあるような気がしてきたわ。 恐ろしいこっちゃ) じゃあ、正しいカタカ ナ語なら、どんどん使っていいわけですね。

おっさん ええけど、日本語で言えることは日本語で言え よ。 そうでないと、会話がアホみたいになるやんけ。 たとえばこんな感じになってま うぞ。 「イエスタデーはツーマッチド リンクだったから、アセトアルデヒドがメニーでヘデイクだよー」「ミーツー、ミー ツー。 でもツデイはミーチングがメニーでベリービジーだよねー」「ザッツライトだ よー。 もうアーリーでワークをフィニッシュして、またドリンクにゴーしたいよー 」「何だよ、ツナイトもゴーイングツードリンクかよ! ユーはタフなマンだなあ。 ウープス! もうこんなタイムだ。 ミーチングにレイトしちゃうよ、レツゴーしようぜ!」 「オーケー! カチョーがアングリーするとハリケーンだからな。 レツゴー、レツゴー!」  こんなん、明らかにアホやん。 だから、カタカナは必 要なとき以外は極力使わんこっちゃ。 それが大和魂というやっちゃ。

西川氏 (極端やなあ。 まあ、おもろいけど) そう ですね。 私もカタカタは極力使わないことにしますよ。 ということで、最初の質問に戻 りまして、今年の休暇のご 予定は?

おっさん 休暇なんかあるけ! わしの人生に休 暇などない! 一分一秒が命がけや。 今年の夏は日本にも戻らずにこっちゃで生きるか死 ぬかの毎日を送るんや。 さあ、とっとと帰れ! わしの人生の邪魔をするな!

西川氏 (何のこっちゃねん?) はあー、分かりました、分かりました。 じゃあ、これで終わりということで。

おっさん おう! ほななー! また来いよ!  10日後にコムバックせいよー! グドバーイ!

西川氏 (Come Back? Goodbye? それって正しいカタカ ナ語なのかしら? ) イエース! グドバーイ!

(今回のカタカナ語の研究を手伝ってくれた、ゴンド系君、タナビー君、ウエ作 家君をはじめとするKOBY国際学院の高校生の諸君に感謝申し上げます。 おおきにやでー!)

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