平成17年8月3日のインタビュー

西川氏 最近どうですか?

おっさん まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏 早いもので、とうとう8月に入りましたね。

おっさん せやな。暑いといえば暑いが、 今年はそうでもないなあ。湿気も大してないし、朝夕は涼しいし。

西川氏 そうですね。ゴルフにはもってこいの 気候ではないでしょうか。

おっさん おう、そういえば、 出産やらトロントやら東京やらが終わって、やっとゴルフ活動を 再開できるようになったがな。しかも、この間、裕之進の5歳の誕生日に 子供用のゴルフクラブを一つプレゼントして、二人で練習場へ行くようになったんや。 初日から豪快にクラブをコンクリートの地面にカチカチぶつけまくって 早くも傷だらけになってるけど、本人も喜んでやってるし、 週に一回は一緒に練習行くことにしたわ。

西川氏 5歳から始めればうまくなるでしょうね。 ぜひともプロゴルファーを目指してもらいたいですね。

おっさん そんなもん目指さんでもええがな。

西川氏 えっ、なぜですか?

おっさん いや、別にプロゴルファーという 職業が嫌いってわけではないで。 ただ、こんな小さいうちから具体的に何かを目指すなんて、あんまり子供らしくないような気がするわけや。 だいたいからして、5歳児にプロゴルファーの何たるかは理解できんやろ。 そんな本人もよく分かってないものを目指すって変やんけ。

西川氏 そうでしょうか? ちゃんと説明すれば、 5歳ならじゅうぶん分かると思いますよ。 とにかく、スポーツってのは、やはり早くから始めた方が有利ですからね。 ゴルフに限らず、多くのスポーツで幼少の頃から始めた人がプロとして活躍してますし。

おっさん 相も変わらず、お前はほんまにアホやなあ〜。 カワイイなあ〜。

西川氏 ちょっと、そんな、頭をナデナデしないでくださいよ! 気持ち悪いじゃないですか!

おっさん やかまっしゃい! 気持ち悪くてええんじゃ! 気持ちいいって言われたら、わしの方が困るわい!

西川氏 (そらあ、困るやろうけど。)

おっさん  あのなあ、そんな何でもかんでも小さい頃からやったら有利などと思ったら 大間違いやぞ。小さい頃からやっても花開かなかった例なんか、いくらでも あるやろう。ただ、そんな失敗例はなかなか人目に触れることはない。 逆に、成功例というのは広く万人に知れ渡ることになる。 だから、成功例ばっかりのような錯覚におちいるんや。 取り敢えず、失敗例がどれほど存在するかも分からんまま数少ない成功例を挙げて そんな主張されても、説得力ゼロじゃ。

西川氏 そんなにムキに なるようなことじゃないと思いますけども。そんなこというなら、失敗例が多いことをちゃんと 証明してくださいよ。 そんなデータがあるんですか?実際は少ないかもしれないでしょ。

おっさん お前ってやつは、ほ〜んまにアホやなぁ〜。 カワイイなぁ〜。うぅ〜ん。

西川氏 ちょっと、やめてくださいよ! 気安くアゴに触らないでくださいよ!ほんと気持ち悪いんですけど!

おっさん シャラーップ! 気持ち悪くて当たり前じゃ!気持ちええんやったら俺の方がやって欲しいわ!

西川氏 (やって欲しいんかい!)

おっさん  あのなあ、証明責任は貴様にあるということを理解しろ。 お前が最初に「スポーツってのは、やはり早くから始めた方が有利」と 主張したんやないかい。それをきっちり証明せんかい!お前にはその責任があるんや! わしはただ、「幼少の頃から始めた人がプロとして活躍してる」ことが 「早く始めた方が有利」の根拠にはならんと指摘しただけじゃ。 お前、ほんまに分からんのか?

西川氏 まあ、わかりますけども。 も〜う、参ったなあ。そんな細かい話なんかどうでもいいじゃないですか。もっとお気軽にいきましょうよ。 取り敢えず、小さい頃からやって損することはないんですから、別にいいじゃないですか。

おっさん お前って奴は。。。 本気でアホなんやなぁ。。。 いやぁ、カワイイやつだぜ。。。 んん〜。

西川氏 ちょーっと、 ストップ、ストーップ!なに顔近づけてんですか! しかも、なんで目ぇ閉じてんですか! これはホントに気持ち悪いです!ホントに!

おっさん ハゲラッシャイ! お前は「気持ち悪い」しか言えんのか!たまには 「気持ちいいじゃないですか!」と言ってみろ!

西川氏 (そんなもん恐くて言えるかいな。 ところで、 「ハゲラッシャイ!」って何やねん?)

おっさん あのなあ、損することはないって どういうこっちゃねん? う〜ん、う〜ん、え〜っと、まあ、確かに損することはないかもしれんけども。

西川氏 あらっ?認めてしまいましたね。  (「ゴルフは金かかるから、 プロになれなかったらお金が損!」とか、そういうことを言って くるかと思ってたが。) 

おっさん うるさい。何言うか忘れてしもただけじゃ!

西川氏 (素直というか、アホというか。。。)

おっさん 結局のところ、 やりたい言うことを出来るだけやらせてやるし、才能ありと思われることも どんどんやらせるがな。しかし、別に何かを目指すような大げさなもんではないってことや。 わしはそもそも、子供に将来コレコレになって欲しいという思いがあんまり無いんや。

西川氏 へえ、そうなんですか。 せっかくお父さんが研究者なんですから、英才教育を施して 立派な研究者に育てるとかは考えないんですね?

おっさん 同じことやっても面白ないがな。 子供には違うことをやって欲しいわ。ほんで結局んところ、何よりも大事なことは ”人に尊敬される立派な人間になる”ことや。 わしが子供に願うのはこれだけや。スポーツの才能も、英語の能力も、 優秀な成績も、長いまつ毛も、ポッチャリした体も、全ては立派な人格あってのものや。 これがなかったら、どれもこれも意味あれへん。

西川氏 なるほど。しかし、 「人に尊敬される立派な人間になれ」と言っても、 具体的にどんな風にすればいいのか、子供には分からないんじゃないでしょうか?

おっさん そんなもん当たり前やがな。 だから、一つ一つ指摘していくわけや。ご飯食べるときにペチャクチャしてたら、 「やめなさい。立派な人間はそんな行儀の悪いことはしない」と指摘する。 人に会っても挨拶しないときは、「きちんと挨拶しなさい。これは大事なことだ。 立派な人間は間違いなくきちんと挨拶をするのだ」と指摘する。これを言葉が分からんときから 言い続けてるから、うちではもうこの”立派な人間”というのが一つの象徴になっとる。実際、 幼稚園の先生によれば、裕之進は他の園児に向かって「そんなことしたら、人に尊敬される立派な 人間になられへんで!」などと説教していると聞いている。素晴らしいことや。

西川氏 ほ〜う、そうですか。まあ、果たして”立派な人間” とはどんな人間のことを言うのか、その辺りがはっきりしないように思われるので、子供もそのうちに 疑問を持つようになるんじゃないかと私は思いますが、

おっさん それでええがな。それで悩んだり反抗したりするのも 素晴らしいことや。子供にそういうネタを提供するのが親の役目というもんや。何でも分かりやすければ ええってもんやない。子供に脳ミソを使う余地を与えてやらなあかん。

西川氏 う〜ん、そうなんですかね。 ま、私には分かりませんが。

おっさん うわっ! なんかその言い方ごっつい腹立つぅー!

西川氏 はっはっは! それでは私はこの辺で失礼します。 さようならー。 (早足、早足!)

おっさん 待てー! なんぞ 意見があるなら言うてみろ! この卑怯者ー! お前のような奴はコケろー! コケてしまえー!

西川氏 (前も言われたけど、 人間ってコケろと言われてコケるもんなのだろうか? これも日本人の 言霊信教の一つなのか? しかし必死やな、このおっさん。)

おっさん コケろー! コケろー! コケろー!  ウオー! ウオー!

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