平成20年8月3日のインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏: 先日、子供に「将来何になりた い?」って聞いてみたんですけど、

おっさん: ちょっと待て! 何ちゅう聞き方し とんねん! アホなのか、お前は? あ、いやいや、お前はアホやったよな。 ごめん、ごめん。 

西川氏: (何やねん、いきなり) アホじゃな いから、あやまらなくていいですよ。

おっさん: いやあ、ほんまにお前は 安物な男やなあ。 子供に「将来何になりたい?」って聞くのは、それはもう完全に間違ってるん やぞ。

西川氏: どういうことですか?

おっさん: 例えば、「将来何になりたい?」っ て聞いて、子供が「お医者さんになりたい!」とか「プロ野球選手になりたい!」って 答えたとしてみろ。 ほんで、その子が一生懸命努力して医者やプロ野球選手になったと してみろ。 ほうら、そこで終ってしまうやろ? なりたい者になったんやから、そこで終 わりやんけ。 でも違うやろ? ほんまは、そこでやっとスタート地点に立ったんやろ。 ほんまに活躍するのはこれからやんけ。 なのに、その時点でもうゴールイン しとるわけや。 これは明らかに間違いや。

西川氏: (わからいでもないけど) じゃあ、 なんて言えばいいんですか?

おっさん: それはもちろん「将来何がやりたい?」やろ。 大きくなったら何をしたいのか、 それが最も重要なことやないかい。 たとえば、「将来何がやりたい?」と聞いて、 子供が「病気で苦しんでいる人を助けたい!」とか「ガンを無くしたい!」となれば、 「じゃあ、お医者さんにならなきゃね」となって、医者になることは、やりたいことを実 現する為の手段となり、それ自体が目的にはならなくなるんや。 よって、 めでたく医者になっても、それでやっとスタート地点に立ったと実感できるんや。  プロ野球もそうや。 「将来何がやりたい?」と聞いて、子供が「僕、将来オールスターでMVPを取りたい!」とか 「世界のホームラン王になりたい!」と言えば、「じゃあ、まずはプロ野球選手にならな きゃ」となって、一生懸命努力するやろう。 そして、晴れてプロ野球選手になったと き、「よーし、MVP目指して頑張ってやるぞ!」となるわけや。

西川氏: なるほど。 大学入試なんかもそうで すね。 「どこの大学に行くか」ではなく「何がやりたいか」から考えて、 その為にはどの大学へ行けばいいのかを考えるということですね。 (やりたいことが はっきりしてなかったら、結局はええとこの大学を目指すことにな るんやろうけど。)

おっさん: その通りや。 そういう考え方 を子供の頃から養っておかなあかんのや。 逆に言えば、今までは「何になりたい?」 とか「どこの高校に入りたい?」「どこの大学に入りたい?」「どの会社に就職したい?」ばっかりやったから、 大人も子供も完全に洗脳されてしもとるんや。 素晴らしき未来の為には、ここは一つ、わし ら大人から変えていかなあ かんねや。 だから、今後は絶対に子供に「将来何になりたい?」と聞くな。  「将来何がやりたい?」と聞け。 こういう考え方に小さい頃から慣れ親しませるんや。  そうやって、新しい文化を作っていくんや。 わかったか、アホ!

西川氏: アホではないですが、だいたいわかり ましたよ。 ところで、おっさんは将来何をやりたいんですか?

おっさん: わしか? わしは若者と 熱く語り合って若者に刺激を与え続け、そして自分も刺激を受け続けつつ多くの価値あるものを 作り出して行きたいんや。 それがわしの「やりたいこと」や。  で、それを実現する手段の一つが教授職と思ってたが、最近は他にもやり方はあるので はないかと思い始めとる。

西川氏: (はいはい) なるほど、素晴らしいじゃないですか。

おっさん: 素晴らしいとか言うなや、照れるや んけ。 へへ、へへへ。

西川氏: (アホや) いやあ、素晴らしいで すよ! 最高ですよ! アカデミー賞ものですよ! いやあ、実にワンダフル! うわあ、 ホッペが真っ赤じゃないですか、キャッワユーイ! 

おっさん: いやーん、もー、照れるやんけー! やめろやー!  あ〜ん! だめ〜ん! きゃーーー!

西川氏: (アホ過ぎるわ) さ、帰ろうっと。



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