西川氏: 最近どうですか? おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。 西川氏: おっさんはまだ就職し ていないという噂がありますが。 おっさん: はいはい。 どうやらわしはまだ就職してないと思ってる人がいるようや。 よう言われるんや、 「いつ就職するんですか?」って。 これはある意味度肝を抜かれる質問やけども、 世間の大多数的な感覚で言えばそうなのかもしれん。 学校卒業して、研究者なら大学院 行ったりポスドクやったりして、最終的にはどこかに永久就職(終身雇用的就職)するのが普通 なんやろうな。 そういう意味で言うと、わしは今のポジションがあと2年で契約終了と なるわけやし、終身雇用ではないという意味で就職してないことになるわな。 ま、一 時的な派遣社員とか契約社員みたいなもんか。 はっはっは。 西川氏: なるほど。 確かにそうなりますね。 おっさんもやはり最終的には終身雇用的なポジションを目指してるんですか? おっさん: そんなもん、目指すわけないやろ! アホか! だいたい、そんな就職したところでまたすぐに辞めてしまうのがオチや! 西川氏: (それはその通りや!) なるほど。 おっさん: だいたいからして、一生安泰となった らもう終わりやんけ。 虐げられて、バカにされて、無視されて、ええように使われてナンボの世の中やろ。 そんな中でこそ、夢やら勇気やらがキラキラと輝くんや。 自分で何とかしなければ何も変わ らないという中でこそ、人間の本当の行動力が発揮されるわけや。 だいたい人間という のは、やらんでもええことはやらん生き物なんやさかい。 やらなあかんという状況でな いと、その人間の真の力は発揮されんわけや。 西川氏: とすると、公務員や会社員 の方々は夢も勇気もないということですか? おっさん: そんなわけないやろ、アホか! だからお前はタンサイボーやねん。 公務員でも会社員でも、そのポジションを得るまで に一所懸命努力してきとんねん。 それを目指して頑張ってきたわけやないかい。 それはとっても素晴らしいこと やないかい。 その仕事にやりがいを感じ、夢と勇気でグイグイかましとる人もたくさん おるやんけ。 出世するために努力することもあるし、いずれ自分の会社を立ち上げるた めに頑張っとる人もおるやろう。 要するに、虐げられて、バカにされて、無視されて、 ええように使われてると思い込むことが大事なんや! どんな恵まれた環境でも、 頑張れば必ずそう思い込むことができるんや! 西川氏: (頑張って思い込むって何やねん) はあ。 おっさん: ちょっと想像すれば簡単なことや。 どんなに良い上司でも、自分よりええ 給料もらってると想像してみれば、「そうか、いい給料もらってるから、課長はこんなに 部下に優しくて立派で尊敬できる人なんだな。 チキショー!」。 公務員は一生安泰でも「公務員は公僕だから、民衆のしもべということか! 奴隷みたいなニュアンスじゃない か。 チキショー!」。 おまけに、大企業に就職してスゴイねと言われても、 「大企業に勤めてるからスゴイって? ってことは、定年退職すればタダのお爺さん じゃないか! チキショー!」ってなもんや。 たとえ芸能界でうまいこといって大女優 になったとしても、「大女優って大丈夫みたいじゃない! 何だか心配されてるみたいで 変な感じだわ! チキショー!」となるわけや。 頑張れば何でもそうやって思い込めるんや! お 前も頑張って思い込め、アホ! 西川氏: (ニュアンスって何やねん。) うー ん、はい〜。 おっさん: とにかく何でもええから思い込むこっちゃ。 そ して、思い込んだら試練の道や! 夢と勇気で邁進するんや! それが男のド根性っ てなもんや! アホみたいにテレビをダラダラ見てるヒマなんかあるかい! かましてかまして、これでもかとかますだけじゃ! 西川氏: (思い込んだら試練の道って、どっ かで聞いたフレーズやな) なるほど。 おっさんっぽい考え方ですね。 おっさん: 誰がオッパイじゃ、アホんだら! お前のようなスケベエは昭和の名曲「嘆きのボイン」でも聞いて嘆いとけ! ほな毛じゃー! 西川氏: あららー、行ってしもた。 ま、とりあえず聞いてみますか。 「嘆きのボイン」月亭可朝
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