平成22年8月3日のインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏: 久しぶりの日本はどうでしたか?  海外生活が長くなって、なかなか馴染めなくなってきたんじゃないですか?

おっさん: ナジメナクって何じゃ! 人をナメクジみたいに言いやがって! 日本の夏はジメジメしてるけど、 ナメクジにだけはなりたくないわ! 

西川氏: (もぉー、たまには普通に話ししよう ぜ、おっさん) それはそうですよね。 要するにその〜、日本に来ていろんなことがこ う、合わないというか、無理みたいな。 

おっさん: ムリ? 誰がカタツムリやねん!  ナメクジが殻に入ってるだけやんけ! しょせんどっちもナメクジ的じゃ! 

西川氏: (もうええわ)

おっさん: そんなことで「他の人とは違う」的な ことをアピールしても、しょせんは同じナメクジ的ボーイズ&ガールズや。  偏差値の高い大学に入って「人とは違う」と言っても、しょせんは大学受験という土俵の上で 右往左往してるナメクジや。 しかもそんな大学に入るナメクジなんか一杯おるわいな。  結局は優等生ナメクジの仲間入りをして安心しとるだけや。 外国製の自転車に乗った り、外国有名ブランドの服を着たりして「人とは違う」と言っても、そんなもんは店で売っ とるんやさかい誰でも手に入れられるがな。 結局ちょい金持ちナメクジの仲間入りを してウレピーノってことやんけ。 ほんま、しょーもない。

西川氏: (何の話やねん?) はあ。

おっさん: これだけは言うておく。 わしは人の仲間入りをすることで安心 するようなナメクジにはならない! 人が「何やってんのコイツ?」「何でそんなことす るの?」ととまどい、しかし「でも何だかおっさんぽいよ!」と感じるようなことをやる んや。 それでこそわしであり、そうでなければわしではないんや。 サッカーでは レギュラークラスになったらゴルフに転向するし、エエとこの大学院に入ってしまえばすぐに 誰も知らん所へ出て行くし、高校数学参考書や専門書はアホアホスタイルで、しかもペン ネームで出版するし。 「何で実名にしないの? そうした方が名前が売れるじゃん?」と 不思議がる人がいるが、そんなことしたら他と同じナメクジになってまうし、だいたいからしてそういう類の本は内容に 価値があれば誰が書こうが関係あれへん。 さらに、服を着るなら古着ポリエステル&ピ チピチがわしのスタイルや。 流行なんか関係あらへん。 おまけに「何だありゃ? 何だかスゲー な」などと思われたらそれこそストライクバッターアウトで完封勝利や。 誰も真似できない、真似しようとさえ思わない、 しかしそこにそれっぽさを感じさせることのできるスタイル、それが オリジナリティーというやつやろ。 ファッション雑誌のモデルとか店先に立ってるマネキンの服をそっくりそのまま 真似てみたらどうや? それは“オシャレ”に見えるかもしれんが、そこにオリジナリティー は皆無や。 そんなことしてたら一生ナメクジ人生の呪縛から逃れることはでけんのや!

西川氏: (好きなようにしなはれや) へえ。

おっさん: 一味違うことをやることが「個性」で あり「オリジナリティー」ではないのか? それを良しとする風潮は昔からあるけども、 結局は多くの者が同じナメクジや。 何でや? それは、結局はみんな人と同じであることで 安心し、人と大きく外れることを恐れるからではないのか? とりあえずは大学進学又は 就職で安心感。 エエとこの大学や会社に入れたらもっと安心感+優越感。 だから逆に 失業したら絶望感。 昔なら不良のイメージの茶髪も、流行となれば皆で染めて安心感。  色の違いや染め具合で「人とは違う」的に満足感。 スリムズボンが流行すればスリム、 ダブダブジーンズが流行ればダブダブ、asymmetryヘアーが流行ればasymmetry。  どれもこれも自分のスタイルなんかあったもんやない。 しかし、それで満足してるんやさかい。  もうそれはどうしようもないわ。 「個性」も「オリジナリティー」もあったもんやな いわ!

西川氏: (それでええやん別に) ほお。

おっさん: しかし、世の中をよく見てみろ。  会社を興して業績を上げる人々、スポーツで偉大な記録を作る人々、 歴史に残る研究をする人々。 そういう人々はたいがい安心路線、安定路線を外れていく 人々や。 「何でまた会社やめちゃうの? 商売なんて簡単にはいかないよ」 「練習やり過ぎだるのも良くないよ」「海外行っても簡単に通用しないよ」 「そういう手法はうまくいかないよ」などと言われながらも、あえて困難な道へ外れ、 そして人一倍努力し克服する人々や。 そういう道を経た人々こそがオリジナルになるんや。

西川氏: (はい、もうええかな) なるほど、 そうですね。 そういう人々がいるからこそ、人類は発展していくわけですね。  たとえ少数でも、そういう人々が存在することは喜ばしいことです。 ぜひおっさんもそ ういう人でいてください。 それでは今日はこの辺で。

おっさん: おう! わしはわしっぽく生きるぞ!  誰が何と言おうとナメクジにだけはならない! それはもう絶対にや! グニョグニョネチネチのネ バネバ人生なんかマッピラゴボウでご飯三杯ペロリンチョでプゥ〜じゃ!  はっはっは! プッ! あっ、ほんまに屁こいてもた。 はっはっはっはっはっはっは!

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