おっさんインタビュー


平成16年8月13日のインタビュー

西川氏 最近どうですか?

おっさん ま、ぼちぼちやな。

西川氏 KOBY夏期講習が終わったそうで、お疲れ様です。

おっさん いやぁ、ほんまホッとしたわ。 やっぱり、平日のバイトはツライなあ。 本業の方がおろそかになってしまう。 でも一クラスだけやったし、朝で終わったから良かったわ。 かなり気合入れられたしな。

西川氏 ところで、先生はもうすぐ 滞米10年を突破しますね。

おっさん よう知ってるなぁ。 わしが米国に来たのは、確か94年の8月29日や。 一週間も経たんうちに大学院の授業が始まって、 てんやもんがわんやもんやったのを覚えてるわ。 でも、こっちゃの授業は日本の大学でやった 内容と似たようなもんやったから、そこそこ 楽やったけどな。

西川氏 結構ギリギリだったんですね。

おっさん まあな。わしの場合、日本で ごちゃわやって出てきたからな。最終的に、 米国に行こうと決心したのが7月やったから、 まぁそんなもんよ。

西川氏 ところで、滞米10年にしては 英語がイマイチだという声を聞くのですが。

おっさん それは日本人が言うてるんやろ?

西川氏 そうですね。なんでも極度のカタカナ英語 だという噂です。

おっさん はいはい。しかしなぁ、日本人と話するのに 誰が英語なんぞ使うかいな。そらぁ、単語は入るかもしれんが、 わざわざそこだけ英語発音で言うなんて変やろ。 例えば、「Maple Streetを右へ」を「メイポー ストゥリート をゥライトへ」なんて日本人に対して言うか?  それは「メイプルストリートを右へ」と言うところやろう。 確かに、わしは極端や。Hamburgerはハンブルゲル、 emergencyはエメルジェンシー、barbequeはバルベルキュー、 personはぺルソン、eraserはエラセール、orangeは オランゲ、などなど、確かに普通のカタカナ英語ではないわな。 しかしな、実はこの方が実用的やということを みんな知らん。

西川氏 実用的?

おっさん そや。米人に分かって欲しいなら、 おっさん流のカタカナ英語の方が通じるんや。例えば、 thermometer(温度計)を「サーモメーター」と言っても 米人には分からん。なぜなら「サー」と言う音 から「ther」というアルファベットを想像するのが難しい。彼らが想像する のは「sa」ぐらいで、要は"S"なわけや。これはどうやっても わからんわ。一方、おっさん流で言うと、thermometerは 「テルモメーター」や。これなら米人も「termo」などと いう想像ができて、「オーケー、thermometerですね。」と 理解できるわけや。だいたい、日本語と英語では音が違うん やさかいに、音でマネしても大きくはずしかねんわけや。 それならば、正しいスペルが想像できるような音を 選ぶほうがええわけや。もう一つ例を挙げるならば、 「バード」と言うと米人は「Bardo???」などと なって「わっかりっませ〜ん!」となるが、 「ビルド」と言えば、"birdo.."と 頭に浮かんで「オーケー、bird ね。オーケー、オーケー。」 となるわけや。

西川氏 なるほど。面白い考え方ですね。 でも、本当にそんなにうまくいきますかね?

おっさん さぁ〜。まぁ、試してみるこっちゃ。 何事もやってみなわからんがな。とにかく、日本人に 対して変に英語っぽく発音するなんてことはできんってことや。 恥ずかし過ぎるで、そんなん。

西川氏 それは確かに分かります。 日本人同士なのに英語で話すのも結構辛いですよね。 あるヒスパニック系の知り合いも同じことを言ってましたよ。

おっさん せやろ? 海外生活が長いから 思わず出てしまうって場合もあるかもしれんが、 逆に長いだけにそれは絶対にしないという人もおると思うで。 知り合いの日本人でそういう人が居ったもん。

西川氏 そうですか。こうなったら是非ともその カタカナ語を追求して、「正しいカタカナ英語」みたいな タイトルの本でも書いてくださいよ。

おっさん それは面白そうやな。早速、ちょっと考えてみよう。 お前は邪魔やから帰れ。

西川氏 そんな言い方はないでしょう。ヒドイなぁ。

おっさん はっはっは! 冗談やがな、冗談。

西川氏 まぁいいですよ。どうせそろそろ帰ろうと 思ってたところですし。

おっさん どないやねん!

西川氏 それでは頑張ってください。また今度。

おっさん おう、ほななー!



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