西川氏： 最近どうですか？
おっさん： まぁ、ぼちぼちやな。
西川氏： 8月も半ばに入ってきましたね。
おっさん： 8月も仲間に入ってきたって、どういう 意味やねん？ 8月は今まで仲間に入ってなかったのか？ 仲間はずれにされ てたのか？ 何でやねん？ そんなかわいそうなこと、わしは知らんかったぞ！
西川氏： （何を言うとんねん？） いや、私も知りませんけど。
おっさん： 嘘つけ！ お前、今、「仲間に入ってきました ね」って言うたやんけ。 あっ、お前、知ってて知らんふりしてるのか！ うーわ、お前、それは最低やぞ！
西川氏： （何のことやねん？） いやあ、本当 に知らなかったんですけど。
おっさん： よくもまあ、平気でそんな嘘がつけ るもんや。 8月が仲間外れにされてたことなんか、ちょっと考えたら誰でも判ることやろ。 8といえば「ハッチ行け！」みたいなもんで、どこへ行っても仲間に入れてもらえないし。 ハチガツは「ハチがっ！」ってことやから、 ハチの大群が襲ってくると思われて、みんな逃げていくし。 だからと言って、 英語でオーガストと言えば、今度は「おおー、ガスストーブで一酸化炭素中毒っすか！」 となるから、これまた人が寄り付くはずがない。 これだけ揃えば、間違いなく 仲間外れにされる！ こんなことぐらい、幼稚園児でも想像がつくぞ！
西川氏： （幼稚園児には想像つかんと思うわ） はあ。
おっさん： 何が歯じゃ。 歯はしっかり磨いとけ、 アホ！ 確かに8月は暑いけども、何も仲間はずれにすることはないやろ！ 暑いからこそ海水浴にも行けるし、カキ氷が食べられるし、よく冷やしたスイカが美味い んやないかい。 しかも、8月といえば、だいたいが長期休暇や。 それはとっても 素晴らしいことやんけ。 なんでそんな素晴らしい8月を仲間はずれにするんや？ お前は 頭がおかしいのか？
西川氏： いや、だから、
おっさん： こんなに素晴らしいのに誰にも 仲間に入れてもらえなくて、もしも8月がビルから飛び降り てこの世を去ったらどうするつもりや？ 夏休みも大幅に短縮され、プールもすぐに閉まっ てしまって、アイスクリームの売り上げも激減してしまうんやぞ。 しかも、お盆が無く なるから、ご先祖様もいつこの世に戻ったらいいのか判らず、路頭に迷ってしまうんや ぞ。 さらに、終戦記念日も無くなってしまうから、いつ戦争が終ったかも判らなくなっ て、「戦争を続行しなくちゃ！」みたいなことになったらどうするつもりやねん！
西川氏： まあ、何と言えばいいのでしょうか。
おっさん： 何とでも言うとけ、アホ！ それで もまだお前は8月を仲間外れにするのか！ お前はそれでも北京原人の子孫なのか！
西川氏： （北京原人の子孫かどうかは知らんけ ど） わかりました。 おっさんの言わんとすることは、よーくわかりましたよ。 ただ、 私は8月を仲間外れにしたことはありません。 私が言ったのは「8月も仲間に入ってきた」 ということで、それは「やっと8月も仲間に入ってきて、本当に良かったですね」と 言いたかっただけなんですよ。 私もおっさんと同様、8月が仲間はずれにされるのは おかしいと思ってたんですよ。 だから、8月もやっと仲間に入れるようになって、 本当に嬉しいんです。 たぶん8月本人よりも、私の方が喜んでいるぐらいなのです。 だから、あっ、すいません、涙が出てきちゃいました。 本当に、本当に良かったです。。。
おっさん： おっ、お前。。。 そうか、 お前って奴は。。 お前って奴はーー！ あっ、何かわしも泣けてきたぞ。 うっ、うっ、 うぉー！
西川氏： （アホ過ぎるわ） ご理解頂けて 、私も嬉しいです。 あっ、また涙が。 うっ、うっ、ううぅー。 じゃ、今日はこの辺 で失礼致します。 では。
おっさん： おう、お前もなかなかええ奴やったんやな。 じゃあ、また10日後に会おうぜ！ 今夜は思いっきり泣いたらええからな。 わしも 泣くさかいに！ ほななー！
西川氏： （あー、しんど。 疲れるおっさんや で、ほんま）
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