西川氏: 最近どうですか? おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。 西川氏: 夏も終わりに近づいてきましたが、 ほんと暑いですねえ。 おっさん: そうやなあ。 西川氏: こんなんじゃ何もやる気が起きないですよね。 おっさん: そんなことあるかい。 暑くてもやる気 満々で頑張っとる人間なんかなんぼでもおるわ。 お前は何を言うとんねん。 アホか! 西川氏: (何やねんそれ) いや、それはそ うですけど、こんなに暑いと夏バテになっちゃいますよ。 体がだるくてだるくて。 おっさん: 夏バテって何や? 夏はわかるけども、バテって何やねん! 日本人なら日本語を使え! 西川氏: (夏バテって日本語やん) 夏バテ ぐらい誰でも知ってるじゃないですか。 おっさん: わしは知らん! 巷で「こんなに暑いと夏バテで参っちゃうよね」「そうだよ ね。ほんと夏バテっちゃうよね」とか言うとるけど、そんなもん、 どっちも意味も分からんまま言うとるだけじゃ! 要するに、「夏バテ」という意味不明の ものを言い訳にして、何も頑張らないことをお互いに確認しあって安心してるだけやないか い! 「いや、ほんと何もする気がしないよね」「そうだよね。 っていうか、 仕事できる状態じゃないよね」「そうそう!」って、アホか! 暑い中一生懸命に配達してる 郵便屋のおっさんを見ろ! いかがわしいバイトをしてるケバケバギャルを見ろ! 暑くても辛くても、みんな頑張っとるやないかい! それでもお前は夏バテで安心したいのか! お前はアホなのか! 西川氏: (いかがわしいバイトって何やねん) いや、別に安心したいわけじゃなくて、ただ暑すぎますよねって言っただけなんですよ。 おっさん: やかましい! なんじゃかんじゃと言い訳を探すのをやめ ろ! やる気が起こらないからといって、暑さのせいにするな! 秋になったらどうするんや! 今度は季節の変わり目とか言うのか! 冬になったら寒く て出来ないとか言うのか! 「健康ドリンク飲んだら?」と言えば「 そういうの全然効かないんだよね」とか言うて、「医者に行けば?」と言えば 「あたし、病院嫌いなんだよね」とか言うて。 一体どないせいっちゅーねん! 言い訳を探すヒマがあったら、ちょっとでも何か出来ること をやれ! 大事なことは頑張る姿勢を見せることなんや! 頑張ろうという姿勢の見えない人間は誰も応援する気にならんし、 ましてや言い訳ばかり探す人間なんかは皆から見放されて終わりプーじゃ! 西川氏: (一理あるけども) なるほど。 つまり、「暑すぎて何もする気が起こらないですね」ではなくて、ただ単純に 「暑すぎますね」とだけ言えば良かったんですね。 おっさん: そうや! そう、ただ単に暑すぎるだけじゃ。 だったらクーラーかけたらええし、かき氷を食べればええんや。 それだけのことやんけ。 やる気が起こらないことを暑さのせいにするな! ましてや、「夏バテ」みたいな意味不明の言葉を口にして、 外人気取りでダラダラするな! 言い訳を探すのではなく、出来ることを探せ! そして頑張る姿勢を見せろ! そうすれば周りも応援したくなるし、 その姿勢に刺激を受けて頑張る人も増えるかもしれんのや。 そうすれば、巷で「暑いねえ」「そうっすね。 何だか逆に燃えてきますよね」 「そうだよね」というポジチブ会話が飛び交うことになるんや。 そしていつの日か、それが常識となり、「暑くてやる気が起こらないですね」などと 言ったら変な顔されるようになるんや。 それが日本の輝ける未来なんや! 西川氏: (それはどうかな) ありがとうご ざいます! では、これから私も頑張ってきますので! またお会いしましょう! さようなら! おっさん: おう! ほななー! 頑張ってこいよー! いやあ、しかし暑いわあ。 もう寝よ。
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