平成23年8月23日のおっさんインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏: お子さん達の将来について ですが、やはり研究者になって欲しいのでしょうか? それとも やりたいことをやらせてあげたいと思っていますか?

おっさん: お前はアホなのか? 選択肢はそれだけ かい? お前という奴はほんま、しんどい奴やのう。

西川氏: (あんたの方がしんどい わ) どういう意味でしょうか?

おっさん: 前から言うてるように、子供には 別の道を歩んで欲しいと思とる。 でも、それは決してやりたいことをやれというわけで はない。 世の 中には、やりたいことをやる人間もおれば、やらなければならないことをやる人間もおる んや。 それは汲み取りの仕事かもしれんし、ごみ収集かもしれんし、ビルの清掃かもし れんし、あるいは政治家かもしれん。 誰かがやらなければ社会や組織が機能しない仕事 というものがある。 そういう重要な役割をきっちりと果たすということも、これまた 素晴らしいことや。 うちの子がそういう仕事を誇りを持ってやるならば、それは大変素晴らし いことや。 お前のように、「親の希望」または「やりたいことをやらせる」みたいな 二者選択人生はあまりにも視野が狭すぎるわ!

西川氏: (うっとおしいおっさんやなあ) ああ、 なるほど。

おっさん: だいたいからして、やりたいことが無 い人間はどうしたらええねん! 後はもう親の言いなりになるだけの人生なのか! そんな 不幸な人生など有り得んわ! 親に 「お前はプロ野球選手になりなさい」と言われて、入団テストを受けたけど ことごとく落ちて、メジャーリーグなら何とかなると思って渡米してみたら アメリカ人ばっかりでビックリしてしもて、しゃっくりが止まらなくなって ベネズエラに亡命したら、ローマ法王みたいなオッサンにどつかれて再起不能になってし もたらどうするねん! または、親に「お前は歯医者さんになりなさい」と言われて、 でも勉強もせず資格も無いから、とりあえずニコニコしながら適当に治療してたら医療ミ ス連発で国籍を剥奪され、地球人としてなら生きていけると思って イギリスに入国しようとしたら入国審査で大爆笑されて、しょうがないから自分も 大笑いしたらアゴが外れて、もがき苦しみながらフランスにたどり着き、 「マドモモワゼルー!」と絶叫したらUFOに吸い上げられて焼きそばにされてしもたら どうするねん! ほんまにお前はアホなのか!

西川氏: (無茶苦茶やなあ) はあ。

おっさん: やかましい! だからこそ、若者には 言うてやらないかんのや。 人生の生き方は様々であり、やりたいことがある者はやりた いことをやり、やりたいことがない者はやらなければならないことをやれと。 どちらかといえば、やらなければならないことをきっちりとやる人間の方が立派やんけ。 やりたいわけでもないのに、誰かがやらなければならない役割をしっかりと担ってるわけ やからな。 そうやって誰もが自分の人生に誇りを持つんや。 そしてそれは素晴らしいこ とや! お前のような二者選択野郎にはわかるまい! ぐわーっはっはっはっは!

西川氏: (何で笑ってるねん?) そうです ね。 私もこれからはやらなければならないことをやって、立派に生きていこうと思います。 では、 今日はこの辺で。

おっさん: わかればそれで良い! 頑張って、しっかりやれよー! UFOに気をつけろよー! いやあ、今日もまた良いことをしてしまったぜ。 ぐわっはっ はっは!

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