平成25年8月23日のおっさんインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まあ、ぼちぼちやな。

西川氏: おっさんは仕事が好きですか?

おっさん: それは仕事の内容によるやろ。こんなことやっとけと言われて、 「ヘイヘイ」と言ってやるような仕事は好きではないけども、わしが自分で「これや! これをやるんや!」と思って やるような仕事は好きやんけ。わしの場合は、わしが提案した通りの研究でお金が出たら、そういうことが可能になるさかい、 それは楽しいもんや。もちろん、約束した通りの結果を出さないかんさかい、プレッシャーちゃんもあるけど。好きなように出来るんやさかい、そんなもんはあって当然やろ。

西川氏: (プレッシャーちゃん?) なるほど。でも、一般的には仕事は仕事であって、それを好きでやってる人は少ないかもしれませんね。

おっさん: ひょっとしたら、それはリスクを負えるかどうかで決まるわ。好きなことをやりたいなら、リスクを覚悟することや。どうしてもやりたいことがあって、でも会社が認めないみたいなことがあったら、 「私の好きなようにやらせてください。期日に間に合わなかったら首にして頂いて結構です!」とか、「失敗したら、私が責任取ります!」とか。極端な場合は、「どうしても自分の好きにやりたいので、会社をやめて独立します。さようなら!」ということや。いずれにせよ、大なり小なりリスクを負わなければ、好きなようにはできん。その上で、自分の考えで仕事を進めて、問題があればそれを自分の考えで解決し、みたいなことやれば、仕事が好きになるで。だいたいからして、好きなことでなければ、誰もリスクを負ってまでやりたいと思わんしな。

西川氏: でも、公務員はどうでしょうか。好きで公務員をやっている人もいると思いますが、そういう人はどんなリスクを負っているのでしょうか?

おっさん: 警察官や消防士は常に命の危険と隣り合わせやんけ。それは立派なリスクやんけ。政治家も命を狙われたり、スキャンダルでイヤーンになることもあるがな。逆にこういう仕事についてる人の多くは、ほんまに好きで仕事をしてるかもしれんぞ。役所の窓口のおばちゃんだって、杓子定規な対応を余儀なくされることもあるさかい、市民に嫌われることもあるし、「融通きかんおばはんやのう。この税金泥棒が!」などとののしられることもあるやろ。それでも「社会秩序を守る為には、誰かがやらなければならないの。誰だって嫌われ役は嫌なものよ。でも、誰かがやらなければならないの。だったら、私が喜んで引き受けるわ!」と覚悟すれば、その仕事に誇りも持てるし好きにもなれるやろ。とにかく、仕事を好きになるなら、あるいは好きな事を仕事にしたいなら、リスクを負ったり、覚悟したりすることが必要や。

西川氏: (そんな単純なものかしら) なるほど。楽して金儲けして、それが好きでたまらない人もいるとは思いますが、まあ今日はこの辺で。また10日後にお会いしましょう。

おっさん: アホか! 楽して金儲けしてる奴こそ、いろんなリスクを負ってるもんやし、それなりの覚悟もしとるんや。おい、ちょっと待てって! もっと話しようや、なあ、なあってー!

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