平成21年9月3日のインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏: 9月に入りましたが、 今年は7日がレイバーデイ(Labor Day)で祝日ですね。 日本でいう勤労感謝の日の ようなものですかね。

おっさん: アホか? お前はレイバーデイのことも 知らんのか。 わしが教えたる!

西川氏: (知ってるの?) あ、じゃあ、お願いします。

おっさん: そもそもレイバーデイというのは この世にゲイバーが現れだしたときに始まったんや。 その昔、新宿2丁目に 初めてゲイバーなるものが出現したとき、同性愛者専用の バーと聞いて人々はそれはそれは驚いた。 総理大臣もびっくりして 思わず「ゲイバー? それは海に潜る人ではないかと思うのであります!」と国会で発言し、 それが原因で内閣総辞職にまで追い込まれたぐらいや。 まだ世間も 同性愛に対する偏見を持っていた時代やし、町中で「ゲイバーって美味しいの?」 だとか「僕、大きくなったらゲイバーになりたいです!」だとか「 では皆さん、今日も一日ゲイバって行きましょう!」などという言葉が飛び交っていた。

西川氏: (アホや) はいー。

おっさん: そのあまりにヒドイ現状を目の当たり にしてビックリしたのは時のアメリカ大統領、J. F. ケネディや。 ケネディ大統領は アメリカに帰るやいなや、「日本人はアホや! 間違いない! あいつらにゲイバーのなん たるかを教えたれ! 行かんかい、かまさんかい、アホンダラー!」と、 アメリカ国民を煽り立てた。 憤慨したアメリカ国民は次々と日本へ上陸。 「あのー、ゲイバーはそういうものじゃあありませーん!」 「Hey! Stop making fun of ゲイバー!」「こんにーちわ! ゲイバー教えてあげまー す!」と、一生懸命に日本人に正しい知識を植えつけようとした。

西川氏: へえー。

おっさん: しかし、日本のマスコミは 「GHQの再来だ!」「アメリカが日本人を洗脳しようとしているぞ!」 「我々はアメリカの属国なのか!」などと扇動的な報道を繰り返し、 日本国民も勇ましく立ち上がった。 江戸っ子を中心に、 日本で活動するアメリカ人工作員に対し「ゲイバーでやんでい!」「ゲイバーに口出すなってやんでい!」 「これが日本のゲイバーでい、バカヤロー!!」と罵声を浴びせるなどし、 徹底抗戦を続けた。 やがてアメリカ人工作員は一人もいなくなり、 見事に日本の独立が保たれたんや。

西川氏: はあ。

おっさん: アメリカはなすすべが無く、しかし、 このままでは国民の憤りも収まらず、大統領は「こうなったらアメリカでゲイバーの日を 制定するぞ! ずばり、ゲイバーデイや!」と高らかに宣言した。 しかし、 ケネディーの側近達は「そのままやないかい!」と猛反対。 すると側近の一人が「 確かにそれでは日本人達が言っていた、ゲイバーでい!という意味不明の言葉と 同じになってしまう。 大統領、ここは一文字変えてレイバーデイにしては如何か? これなら英語の苦手な日本人は抗議のしようがない」と進言。 ケネディー大統領は 「お前、頭ええなあ。 よっしゃ、それでいこ! レイバーデイや! アホの日本人め! レイバーでやんでい!」と一発で納得。 「レイバーでい!」「レイバーでやんでい!」 「うわっはっはは!」とアメリカ国民もノリノリ。 そうして、なんじゃかんじゃあって レイバーデイは祝日でお休みになったというわけや。

西川氏: (なんじゃかんじゃって何?) なるほ ど。 そうだったんですか。 全然知りませんでした。 今日は大変勉強になりました。  ありがとうございました。

おっさん: そうか。 良かったやんけ。 ほんま、 お前もアメリカに長く住んでるんやったら、これぐらい知っとけよ。 よし、 さっそくお友達に教えてやれ。 さあ行け! 行くんだジョー! 

西川氏: (あー、もう嫌になってきたわ) はい! ではさようならー!

おっさん: あー、またええことしてしまったなあ。  ほんま、自分のいい人さにあきれるわ。 うわっはっはっはー!

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