平成24年9月3日のおっさんインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まあ、ぼちぼちやな。

西川氏: 9月3日になりましたね。

おっさん: そう、久我さんの日やがな。

西川氏: 久我さんって何ですか?

おっさん: えっ、お前は久我さんの日を知らんのか! お前はほんまにアホやなあ。 ほんましゃーないやっちゃ。元々やなあ、日本には9月3日というのは無かったんや。なぜか? それは9月3日はクッサーみたいな日に見えるからや。それはまるで吉本新喜劇・故岡八郎のギャグ「クッサー」のようなもので、日本では太古の昔から臭いものだと見なされてきたんや。その伝統に初めて異議を唱えたのが久我さんや。久我さんは幕府に対して「9月3日は臭くないでござる!」と訴えたんや。その確信は揺るぎないものだった。お侍さんに「切るぞ!」と脅されても、「私を切れば、臭くないことを認めたことになるでござるよ!」、岡っ引きに「ひっ捕えるぜよ!」と迫られても、「私を捕らえたら、本当に臭くなるかもでござるよ!」てなもんで、もう誰も久我さんを止めることはできんかったんや。

西川氏: (何を言うとんねん、このおっさんは) へえー。

おっさん: そんな時に明治維新や。開国と共に怒濤のようになだれ込む欧米文化に刺激された国民は、「久我さんは正しいんだわ!」「そうだ、9月3日は臭くない!全然臭くないぞー!」と次々と声を上げるようになった。久我さんも開国に刺激され「Come back 9月3日、 No more 臭い!」と英語で訴えるほどにまでなっていた。そうしてついに帝国議会で9月3日を受け入れる法案が審議され、明治3年9月2日法案が可決し即座に発効、 翌日日本の歴史上初めて9月3日を迎えることになったんや。それはもう国民は熱狂した。「おっ、臭くない、本当に臭くないぞ!」 「9月3日、素晴らしい香りだわ!」「母ちゃん、全然臭くないよ!」 それからおよそ150年の時を経て、今でもこの「9月3日臭くない運動」は小学校で教えられてるし、9月3日になると 久我さんの功績を讃える式典が全国各地で行われている。

西川氏: (そんな式典聞いたことないわ) そうですか、全く知りませんでした。私は小学校からやり直さないといけませんね。それでは今日はこの辺で。

おっさん: そうや、小学校からやり直してこい! 頑張れよ! いやあ、また今日も良いことをしてしまったぜ。はっはっは!

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