平成18年9月23日のインタビュー

西川氏 最近どうですか?

おっさん まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏 土曜日のKOBYの授業が増えたそうですね。

おっさん そうやがなー。  最近では珍しい、個人教授の依頼が入ったんや。 これで、土曜日は朝から晩まで KOBYに居るということになる。 これは長いでー。 昼飯と 晩飯で、弁当が2つ必要やな。

西川氏 そうですか。 でも、昔は 朝9時から夜9時まで、しかも休み時間無しで教えていたんですよね?

おっさん まあな。 あれは凄かったなあ。  なんせ時計の針がもう一度9時を指すまで教え続けるわけやからな。  しかも、休み時間も昼休みも何も無いから、隙を見てチョロチョロとエネルギーを補給しながらや。  さらに、あのときはスモーキーボーイやったから、チョロチョロと外へ煙を吐きに 脱走したもんや。  懐かしいなあ。 

西川氏 じゃあ、そのときに比べれば、まだ楽ですね。

おっさん まあ、そういうたらそうやなあ。  まあ、頑張るがな。 やれば出来るんや。 これ、最近よう言うてる言葉やねん。

西川氏 「やれば出来る」ですか?

おっさん そうや。 なんかしんどい時ってあるやろ?  疲れたから今日のところは寝ようとか。 忙しいから今はできないとか。  積極的か消極的かはともかく、しぼみそうになるときや。 そういうときに、 「やれば出来る!」と口に出すんや。 それで、ほんまにやってみるんや。  すると、これが結構できるもんや。 時間がないと思ってたけど、集中してみたら 30分もあれば何かを生み出すことができるということに気づくんや。 時計見てるだけなら 5分は短いが、集中したら結構長いもんや。 やれば出来る。 これはほんまに出来るんや。

西川氏 要するに、気合を入れるということですね。

おっさん そんな簡単にまとめるなよ〜。  せっかく熱く語ってるのにぃ〜。

西川氏 (かわいいなあ) すいません。  でも、そういうことですよね。 分かりますよ。 ええ、とっても重要なことだと思いますよ。  出来ないと言ってる間は、いつまでたっても何もできないわけですからね。  やはり、そこはグイっと気合を入れて、流れを作らないと。

おっさん まあ、ええわ。 とにかく、わしは 今、やれば出来る日々を過ごしてるというわけや。

西川氏 (頑張ってるということやな。はいはい)  ところで、素朴な疑問を一つ。  KOBYでは主に高校生を教えているようですが、進路相談などもするのですか? 

おっさん エロエロ漫談? 何やねんそれ!  そんなことするわけないやろ! アホか!

西川氏 (それは無理矢理やろ)  いやいや、シンロソウダンと言ったんですよ。 

おっさん シンロソうどん? どんなうどんやねん、それ?  うまいんか?

西川氏 (もーう!) これで分からなかったら、 もうインタビューを中止しますからね。 これが最後ですよ、 いいですね。 私はね、進路相談と言ったのです。  いわゆる進路指導というやつです。

おっさん あっ、あぁー、なるほど、なるほど。  進路相談か。 はいはい、いわゆる進路の指導やな。  はいはい、分かった分かった。

西川氏 (白々しい奴や、ほんま) そうです。 そういうこと もするんでしょうか?

おっさん せえへん、せえへん。 わしは あくまでも教え屋やからな。 どんな大学に行こうが、どんな道に進もうが、 それは若者の自由や。 わしは何も指導せえへん。 好きなようにやれってなもんや。

西川氏 (指導っていっても、別に、 進路を強制するわけではないんやけど) なるほどね。 しょせんアルバイト 講師ですからね。 でも、アドバイスなんかはするでしょ?

おっさん まあ、高3のクラスなんかでは、 大学やら就職やら、人生の諸々の話はするわなあ。 やっぱり高校3年生にもなれば、いろいろと 考えることもあるやろうし、自然とそういう話にはなるわ。

西川氏 そうですか。 高校3年生になれば、 誰だって進路について真剣に考えますよね。 やりたいことがある人はその道へ進めば いいですけども、実際、やりたいことがはっきりしている高校生って少ないですよね。  それはもう昔からそうだと思うのですけども。 そういう生徒にはどんなアドバイスを しますか?

おっさん うーん、いつもその場の勢いで しゃべってるだけやから、ようわからんけども。 まあ、そうやなあ。  順番的にいうたら、こんな感じになるかな。

(1)将来の夢、好きなこと、やりたいことがあるなら、その実現に向けて進め。   親が反対しているならば、全力で説得しろ。   弟子入り先、就職先、大学とその学部など、進むべき方向はそのゴールから辿れば自ずと決まる。

(2)特に夢や希望がないならば、得意な分野へ進め。   自分の得意が分からないなら、自分を良く知る両親や先生やクラスメートや 近所のおばちゃんなどに指摘してもらえ。   とにかく、ちょっとでもいいから人よりもできる(得意)と思えることを活かせる分野へ進め。   それは自分にとっても有利やし、何よりその分野の発展にとって望ましいことだ。 

(3)いずれにせよ、出来る限り、自分の能力を上回る人間が集まる場所に進め。  大学なら、ええとこの大学。 弟子入りするなら、その世界で 1番の人のところ。 就職するなら、一流と呼ばれる(思われる)人間が 働いている場所。 そういうところへ何とか潜り込んだら、頑張って周りに馴染んでいって、 最終的にプリ〜ンと突出しろ。

西川氏 ほほーう、なるほどね。  上から順番に見ていけばいいわけですね。  分かりやすくていいんじゃないですかねえ。 特に、やりたいことが無い人へのオプションも示されていて いいんじゃないですかね。

おっさん まあな。 昔から、 「やりたいことをやろう」とか「夢を実現させよう」とか言うことが多いけども、 そらあ、やりたいことや夢がある若者はええわいな。 それに向かっていけばええねんから。  でも、やりたいことが無い若者はどないしたらええねんっちゅーことが常に問題になるわけや。  そんなとき、どうしたらええか分からん若者は、「俺も何かやりたいことが無いとダメなんだ!  よし、これを俺のやりたいことにしよう!」とかいうて、無理矢理やりたいことがあることに してしまうことがある。 大してやりたくもないのに、無理矢理やるもんやから、 結局続かずに途中で挫折。 ほんで、また無理矢理にやりたいことを設定する。 そしてまた挫折する。 これを繰り返せば、そのうち何か見つかるかもしれん。 まあ、それも一つの方法かもしれんけど、まあ、わしは感心せんわ。

西川氏 なるほど。 そういうのは若者に限らず、 ありますよね。 やりたいことを無理矢理設定して、でも本当はそれほどやりたい わけではないから全然続かない。 うーん、やりたいことがあるという状態に 憧れているとか、何かそういうのがあるんでしょうかね。 

おっさん 知らんけど、そんなときは考え方を変えて、 自分は何が得意なのか、どんなことに貢献できるのか、そういう風に考えるのも一つというわけや。  それは決して「これしかできないから」とかいう消極的な考え方ではなく、 「しゃーない、ほんだら俺がこの分野に貢献してやろう」というあくまでも積極的な 姿勢で道を選ぶということや。 正味な話、若者が集まらなくなったら、会社でも、学校でも、 芸能界でも、ゲームセンターでも廃れてしまうわけやからな。 例えば、 消防隊員になる若者が居なくなったら、いつか消防車を運転する人間 が居ないという時代が来ることになる。  火事になっても消す人がいないわけやから、街は燃え放題や。 放火犯の天国や。  考えただけでも恐ろしいわ。 それから、 もしも若者がコンビニでバイトしなくなったら、コンビニに店員が居なくなって、万引きし放題になるし。  誰も歌手にならなくなったら、この世から歌手が消えていく。 レコード大賞も、 今年出たCDが全国でたったの1枚ということになったらどうするつもりや。  紅白歌合戦はワンマンショーと化してしまうぞ。 スポーツの世界もそうや。  野球をやる若者が減ったら、いつかはプロ野球の球団も減ることになるやろう。  残り2チームになったら、1チームにするわけにはいかんから、 選手を減らしていくしかない。 最後は両チーム2人ずつで、ピッチャーとキャッチャーだけで 守らなあかんようになる。 そうなったら、ピッチャー返し以外は全部ランニングホームランみたいなもんやがな。 それは結構スリリングやけど、 そんなん、もはや野球ではないがな。 いやあ、ほんま、ちょっと考えただけでも こんなに恐ろしいんや。  分かるやろ? 若者の進路選択は、もはや若者の個人的な問題ではないんや。  それぞれの分野の存続がかかっとるわけや。 だから、若者は 「しゃーない、俺が貢献してやろうやないかい。 俺にやりたいことが無かったことを感謝せーよ、おっさん!」という、まあちょっとは偉そうな態度で 進路を選べばええんや。 

西川氏 (ようしゃべるおっさんや) なるほど。 

おっさん ある意味、やりたいことなんか無いほうが ええんや。 その方が偉そうにできるからな。 やりたいことがある若者は、なんとしても それを実現したいから、おっさんらに媚を売らなあかんこともあるやろうし、妥協せなあかんことも あるやろう。 時には理不尽なことも我慢せなあかんやろう。 夢の実現の為には 苦労もあるわ。 しかし、やりたいことの無い若者は、理不尽な目にあったら、 「そんなん言うんやったら、別のところに貢献するわ。 ほなバイバーイ!」ってなもんや。  それは自由な存在や。 あっ、ええなあ。 やりたいことが無いってええことやん!

西川氏 はあー、まあ、そういう風に考えれば、 そうなりますけどもね。

おっさん そうか、そうやったんか。 よっしゃ、わし、 今日からやりたいこと無しにするわ!

西川氏 ええっ?

おっさん 無しや、無しや! わしは なーんにもやりたいことないぞー! 自由やぞー! 仕事なんかいつでも 辞めたらぁー! アホンダラー! 片手間作家がなんぼのもんじゃー!  全然やりたくないぞー! はっはっはっは!

西川氏 (アホや。。。) そうですか。 分かりました。  いやあ、おっさんは自由でいいですよねー。 ほんと、うらやましいなあ。 

おっさん いやっほーい! おーい、そこの若者たち!  わしと一緒に「やりたいこと無しの会」を作って、自由を満喫しよう! おーい!

西川氏 (もう帰ろ、帰ろ) はい、じゃあ、さよなら〜、っと。

おっさん 将来の夢なんか無いぞー!  やりたいことなんか無いぞー! 何に貢献するかは俺が決めるぞ!  嫌になったら辞めてやるー! だって、やりたいこと無いんだもーん! わっはっはっはー!  やりたいこっとなーい! やりたいこっとなーい! やりたいこっとなーい! 

西川氏 (若者も引いとるがな。。。)

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