平成20年11月13日のインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏: 最近、お子さんの様子はどうですか?

おっさん: 上の子か? どうって、ええ感じやんけ。 毎日楽しそうに学校行っとるし、毎週土曜日はサッカーの試合で活躍しとるし、 日本語の勉強も家でしっかりやってるし言うこと無いがな。

西川氏: 英語はどうですか?

おっさん: また英語かいな。 だから、 英語は時間がかかるっちゅーてるやんけ。 アメリカの学校に行き始めてまだ4年目で、 やっと学習言語として英語を習得し始めたとこや。 アメリカ人生徒と同等にやれるには、 まだ最低1年はかかる。 そんなことは最初から分かっとることやがな。

西川氏: (アメリカで生まれ育ってるのに アメリカ人と同等じゃないのか。。。) そうですか。 ところで、日本語の勉強は自宅でおっさん自身が教え てるんですか?

おっさん: そうやがな。 毎週ちゃんと授業をやって、宿 題出して、テストもやっとるがな。 それから、漢字テストは毎日やっとる。 漢字はそ れぐらいやらんと、すぐに忘れてしまうからな。 そういえば先週日本の全国基礎学力 試験を受験したとこで、国語も算数もそこそこの点数を取ったがな。 とり あえずこれで教育の効果は確認できたし、まあ順調に行っとるわ。

西川氏: (業者テストで教育の効果を確認する のか。。。) そうですか。  一般的に、親が自分の子供に教えるのって難しいと思うんですけど、ケンカになったりしませんか?

おっさん: しません。  ケンカになるのは、親があんまりよう知らんのに偉そうなことばっかり言うからやろ。  大して自分も理解してないくせに、「だいたいこうすればいいんだよ」とか「とりあえず覚え とけ」とか、「こんなことも分からないのか」とか、そんなことばっかり言われたら誰でも嫌になるし、 ケンカにもなるがな。 親はそんな風に変に頑張らいでもええねん。 それこそ予習も 何もせんでええ。 ただ、じっくり子供に付き合って一緒に勉強したったらええんや。  一緒にやっても、しょせん大人の方が理解が早いから、だいたいは 教えてるみたいな感じになるがな。 大人が目の前で教科書を読んで、 「これはこういうことかしら?」とか言うて、頭をひねりながら考えている姿を見せてやるこ とや。 こういうのを見て、「大人のくせに分からんのかいな」「なるほど。こうやって 勉強するわけか」ってなもんで、子供は勉強の仕方を覚えていったりするんや。  だから、時には子供の方が早くて「あっ、わかった!こうするんや!」となれば、 「素晴らしい! 天才やんけ! ノーベル賞取ってこい!」ってなことを 言うて、「うるさいなあ、もう。 もうこの問題もやってしまうよってに、黙っといてん か!」ってなもんで、勉強はスイスイ進むちゃんや。

西川氏: (そないうまいこといくかいな) なる ほど。 確かに一緒に勉強するのは良いかもしれませんが、教育というのは上から押し付け ることも必要かと思いますが。

おっさん: 思います。  そもそも毎週日本の教科を勉強することを強制してるし、九九とか本読みで復唱・暗唱す ることを強制してるし、決められた漢字の書き順を強制してるし、座る姿勢から 鉛筆の持ち方まで強制してるがな。 それはもう、強制と押 し付けのチャンコ鍋やがな。 教育に強制はつきもんやがな。 しかし、だからと言っ て強制でない部分を全て否定するなら、それはもはや教育ではなく思想というか宗教や。  わし、そんなん興味無いねん。

西川氏: (でも、それやったらやっぱり子供は嫌がる んちゃうの?) なるほど。 まあ、しかしそうなると、やはり子供は嫌がるでしょうし、 ケンカにもなるでしょ?

おっさん: ほんまにお前ってアホなんやなあ。  そもそもアメリカに生まれ育っているのに、何で日本語で国語や算数を勉強するんや?  何でや? 分からんか? これが分からんのに日本語の勉強やらされたら、 それは嫌になるわいな。 日本の中学生が「そもそも何で英語やんなきゃダメなの?」 と思うのと同じや。 だから、まずはここをしっかり理解させることが前提や。  これが出来てなかったら、強制もクソもあるかいな。 何やってもうまくいかんわ、そん なもん。

西川氏: いや、でも、それを子供に理解させる のは難しいでしょ。 だからこそ押し付ける必要があると思うんですよ。 だって、いく らバイリンガルになることの意義を説明したって、今の時点では子供にはなかなか理解で きないと思いますよ。

おっさん: お前はアホか? バイリンガルもク ソもあるかいな。 そんなもん「日本人だからー!」で決まりやがな。 日本人だからこそ、 日本語で国語や算数を勉強するんやがな。 日本人じゃなくてええんやったら、 家でも外でもガンガン英語を使って、英語で勉強して、英語でテレビ見て、英語でマンガ読んで、 英語でゲームやって、ほんで、ときどき「How can I、、、えーっと、これ ニホンゴで何ていうの?」って親に聞いたりしたらええがな。 そうやって、日本語も 出来るアメリカ人を目指せばいい。 それはそれでええことやん。  ただ、うちはその逆で、いわば「英語も出来る日本人」を目指してるんや。  だから、家でも外でも日本語でガンガン話して、日本語で勉強して、日本語でテレビ見て、日本語でマンガ読んで、 日本語でゲームやって、ほんで、ときどき「これ英語で何ていうの?」って親に聞くんや。  現地校でも英語で苦労して、多くの日本人と「英語は難しいよね」という概念を共有するんや。  さらに、一時帰国によって日本にいる同級生のお友達を作り、多くの知識・経験を(日本語で)共有するんや。  こうしたことを実現するには、日本語による基礎学力が不可欠や。 国語をしっかり身に 付けて、算数や理科や社会で出てくる語彙と考え方をしっかり身に付けなあかん。  それぐらいのことは、子供でもちゃんと理解できるで。 だって、日本語がしっかり 出来てなかったら、ゲームもテレビもマンガも満足に楽しまれへんのやから。  だから、少なくともうちの子は、 「何の為に日本語で国語や算数を勉強するのか?」という疑問は、「日本人だから」 という答えでスッキリの納得ちゃんや。 本人が納得しとんねんから、それでええがな。

西川氏: (相変わらず無茶苦茶や。 それやったら日本に帰ったらええがな) なるほど。 いいじゃないです か。 でも、そういうやり方は一般的には難しいかも知れませんね。 やっぱり自分の子 を教えるのは難しいですし、アメリカにずっと住んでいれば、いずれは英語(アメリカ文化)の方が勝ってい きますからね。

おっさん: 一般的とかそんなんどうでもええね ん! とりあえず、わしがわしのやり方でわしの望むものを実現できたらそれでええんや。  一般がどうのこうのは、その後の話や。 そもそも、これはアメリカ永住を前提とした 場合の話やんけ(永住するかどうか知らんけど)。 帰国の日が決まってたりしたら、家 でもどこでもカタカナ英語しゃべりまくって英語にドンドン慣れたらええがな。 そらあ、 そういうもんやろ。  だから一般とかではなくて、これはワシのワシ によるワシの子の為の海外子女教育なんや! あっ、これって、リンコルン の「人民の人民による人民っぽい。。」の言葉みたいやん。 あらっ、おっ、すごいやん! わし、 リンコルンみたいやん! いやっほーい、はっはっはっは!

西川氏: (リンカーン[Lincoln]、のこと ね。。。) ああ、そうですね。 スゴイですね(何が?)。 じゃあ、そういうことで、 頑張って 下さい。 今日はこの辺で。

おっさん: おう! ほななー!  ワシのワシによるワシの子の為の海外子女教育やからな! これは名言やから、ちゃんと覚えとけよ!  でも、「スッゴイよ! おっさんは日本のリンコルンだよ!」とか、あんまり皆に言うなよー!  ま、でも、ちょっとぐらいやったら言うてもええぞー! はっはっはっは!

西川氏: (うーん、アホ過ぎるわ)

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