平成23年11月13日のおっさんインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏: 11日はVeteran's Day、つまり復員軍人の日ってこと でお休みだったみたいですね。

おっさん: 休みやけども、その七福神の日ってのは何や? お前、 ベテランの日というのが何の日かも知らんのか? ほんま、相変わらずアホやなあ。

西川氏: いや、知ってるつもりですが。

おっさん: 知ってるつもりって、それは知らんということやないかい! アホか!  しゃーない、わしが教えてやろう! だいたいからして、ベテランというのは正式な発音はベタランといって、 日本でいうたら学ランみたいなもんで、 だいたい日本の江戸時代ぐらいの時期に、アメリカでベタなハイスクールボーイ達が来ていた独特の服のことを言うんや。 アメリカに制服はないけども、なぜかベタな奴らは似たような服を来ていて、「ねえ、ジェニファー、 向こうからベタな奴らが近づいてきたわ」「相手にしちゃダメよ。笑ったらデートに誘われちゃうのよ」などと、 一瞬で人に見抜かれてしまうほどやったんや。 奴らはすれ違いざまにベタなギャグをかましていくんや。 「ヘイ、ジョニー! 携帯が鳴ってるぜ 」「わかってるさ。電話だけに誰も出んわ!」「ハッハッハッハ! ジョニー、 今日も絶好調だぜ!」 そして、それに反応して笑ってしまうと、「どうだい、面白いだろ! 良かったら俺たちと バーガーでも食べようぜ!」とナンパしてくるんや。 しょーもない奴らといえばしょーもないけども、 そんなベタなハイスクールボーイズが全米に浸透していき、いつの間にか「ベタ イズ ビューティフル!」 「ベタこそ真のアメリカン!」と認識されていき、空前のベタブームが到来したんや。

西川氏: (相変わらずアホさ爆発やなあ) へえ。

おっさん: 全米各地をベタなギャグが席巻し、 「ヘイ、ジョニー! このジーンズ、イカすだろ?」「さあどうかな? 俺から見たらタコスって感じだぜ! はっはっは!」だとか、 「ヘイ、ジョニー! このマスタング、最高にご機嫌だぜ!」「ああ、俺はこのポリタンクで最高にゴリってるけどな。はっはっは!」 だとか。 そして、ベタなハイスクールボーイズ達の服装も「ベタラン」と呼ばれて流行の最先端になり、大統領までが ベタランないでたちで国際会議に出席してたほどや。 しかし、日本に開国を迫るようになったとき、大統領は 日本の学ランを見て驚いたんや。「なっ、なんとこれは、ベタランよりもカッコいいじゃないか! このままでは 日本にナメられてしまう! ベタランは禁止だ!」ということで、ベタランは一切禁止されたんや。日本人に笑われると思ったら、 アメリカ国民も「冗談じゃないぜ、ジョニー!」ってことになって、一気にベタランブームは去ってしまった。

西川氏: (もうええで) へえ。

おっさん: しかし、日本との戦争が終わった頃、 一応日本に勝ったということもあり、「我々は今ここにベタランを復活させなければならない!」 「学ランなど大してかっこよくないぜ!」「そうだ、そうだ!」的な機運が盛り上がった。 それを受けてアメリカ政府は「ベタランの日」を制定するに至った。 今のアメリカ人はほとんど記憶にもないが、 それはかつて日本にプライドを傷つけられたアメリカの誇り、ベタランブームの復活を意味するとっても重要な日となったわけや。

西川氏: (はいはい、もうええわ) そうでしたか、非常に勉強になりました。ではまた!

おっさん: おい、ちょっと待て! まだ話はこれからやんけ! そのベタランブームの立役者が、って、 おーい、ちょっと待てやー! あーあ、まあええわ。 あいつもこれでちょっとは賢くなったやろ。 ほんまわしってええ奴やなあ。 はっはっはっは!

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