平成22年11月23日のインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏: プロポーザルを一つ書いたそうです ね。 研究費は取れそうですか?

おっさん: 取れるかいな、そんなもん。  だいたいの研究費は出来レースというやつで、誰に渡るかあらかじめ決まっとるんや。  特に今回書いたやつは既に誰が獲得するかわかってるさかい、取れるわけがないんや。

西川氏: えっ、だったらなぜ書いたんですか?

おっさん: お前はほんまにアホやなあ。  取れるわけがないと言われたら、めちゃめちゃモチベーションが上がるやんけ!  既に決まってる奴よりもゴツイ内容をぶちかまして、そう簡単にはいかんようにしてや るんや。 どうしても無視できないとなれば、例え少しでもお金が出るかもしれんやろ。 何でもそうや けども、「それは無理なんだよ」とか「コネが無いとまず無理」とか言われてあきらめて たら何もでけんわ!

西川氏: でも、既に決まっているのなら、そ れはやはり無理でしょ。

おっさん: お前はアホや。  だから、カマスんやないかい! どう考えても無視できないような凄まじいネタをぶち 込むんや! 何も考えずに「どうせダメだけど、とりあえず出しとこうっと」みたいなの とは違って、「果たしてどんな理由を付けて却下するのか、お手並み拝見といこうじゃな いか!」とカマスんや! これはトライじゃなくてカマシなんや!

西川氏: (トライとカマシ?) はあ。

おっさん: トライはダメモトみたいなもんやが、 カマシは違う。 カマスというのは、それなりのアイデアやネタ、もしくは戦略があるということ や。 ある意味、何か勝算があるということや。  例えば、英語を知らなければアメリカで俳優になるのは無理や。  しかし、セリフのないシーンで前代未聞の顔演技を自在に操り、物凄い存在感を発揮する俳優になれば、 「オー、ワンダフルのスリリング! あなたはエゲツナイ俳優になりまーす! ハリウッド へいらっしゃいませー!」となることもあるやろう。 ゆえに、その存在感という武器を持って渡 米をカマすというわけや。 また、70歳のじいさんがプロ野球選手になるのは無理やろ。  しかし、死にかけたようにフラフラと揺れる究極のスロー球を会得すれば、 阪神に対して「誰もわしの球を打てなかったら、わしをピッチャーで雇ってもらおう。さ あ、誰からじゃ?」とカマすことができる。 うまくいけば、 「じいさん、またも全打席見送り三振+ノーヒットノーラン達成です! 体力的にはまさにこれ しかないという勝ち方で、早くも20勝を達成しましたー!」とアナウンサーが絶叫するほ どの活躍ができるかもしれん。 とにかく、何でもいい、勝負できるネタ、勝つためのアイデアを持って 挑戦すること、それがカマスことなんや! 

西川氏: (いつも例が無茶苦茶やねん。) わかりますけど、 でも何か強みがないと、やっぱりダメじゃないですか。

おっさん: 当たり前田の前田君じゃ!  何も無い奴がカマスことなど出来るかい! だからこそ皆努力してネタを作り、武器を手 に入れるんやないか い! それが仕込みであり、下積み時代というやっちゃ。  だいたい、努力できん人間にカマス資格など無い、そんな奴は家庭教師でトライしとけ!  お前みたいなショボレヌーボーは死ぬまでカマすことはできんわ!  ふぁっはっはっはっは! ふぁっはっはっはっは! 

西川氏: (ショボレヌーボー?) いやあ、 参りました。 私もこれから努力していきたいとおもいます。 それでは今日 はこの辺で。

おっさん: おう! 頑張れ、ショボレーヌーボー!  子供たちとショボン玉で遊んでこい! ふぁっはっはっはっは!

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