おっさんインタビュー


平成16年12月03日のインタビュー

西川氏 最近どうですか?

おっさん まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏 今年もとうとう12月まで来てしまいましたね。

おっさん せやな。早いもんやで。

西川氏 ということでですね。 早速ですが、インタビューを始めましょう。

おっさん ということってどういうことやねん。 意味わからんわ。

西川氏 はいはい。え〜、実はですねぇ、 噂で聞いたのですが、アナーバーにかれこれ10年も 住んでいるのにもかかわらず、フットボールを見に行った ことがないと聞いたのですが、本当ですか?

おっさん 何の話やねん。しょーもない。 まぁ、ほんまやけども。それがどないしたんじゃ。

西川氏 やはりそうなんですか。しかも、 フットボールだけでなく、野球もバスケットボールも ホッケーも観に行ったことがないそうじゃないですか。 それってちょっとおかしいんじゃないですか?

おっさん おかしいのはお前の 脇毛じゃ。興味ないんやから、しゃーないやんけ。

西川氏 (おっさん、俺の脇毛の秘密を知っているのか?)  でも、せっかくアメリカにいるんだし、 一度くらい行ってもいいんじゃないですか? 野球なんかでは、日本人選手の活躍が目ざましいですよ。 どうして観にいかないのか、不思議ですよ。

おっさん お前はほんまにアホやな。せっかくアメリカにおるって どういうことやねん。遠足で来てるみたいに言うなよ。 帰る時など決まってないし、大体からして帰るところもあれへんのに。 そらぁ、どこぞに戻って土産話することでもあるんやったら、そのネタ作りに いっちょ行ってみるかという気にもなるかもしれんが、 土産話もどこで話したらええんか分からんっちゅーねん。 そらぁ、日本人選手が活躍するのは結構なことやけども、 野球もあんまり興味ないし、わざわざ球場まで応援に行くほど親しい選手はおらん さかいに行く理由がないがな。ボウリングにそない興味のない東京在住の関西人が、 同じ関西の出身やからいうて、東京のプロボウリングの試合観に行くけ?  それが日本人の極端に少ない中国の山奥の話やったら、同じ日本人として 応援しに行くやろうけども。

まぁ確かにアメリカも昔はそんなんで、ゴルフの青木功なんぞは米持参で アメリカに戦いに行ってたらしい。しかし持ち込む程度の米なんかすぐに なくなってしもうて、でも日本の食材も手に入らんさかいに、 口に合わんもん食べながら体調を維持して、英語にも 苦労しながら、それであれだけの業績を残したわけや。それは大したもんや。 岡本綾子もそうや。そんな時代やったら、間違いなく応援に行ってたやろう。 しかし、今のアメリカやったら、日本人なんかなんぼでもおるがな。 しかも、最近は日本のテレビでも報道しとるわけやから、十分サポートされてるがな。

そのうち子供が見に行きたいっていうようになったら、野球でも何でも連れては行くわいな。

西川氏 いや、まあまあ、それはそうかもしれませんが。

おっさん だいたいからして、そんなお前はどないやねん。スポーツ観戦しとんのか?

西川氏 え〜、実はしてません。

おっさん なんやねんそれ!お前も十年おるんちゃうんけ! おかしいやんけ!どういうことじゃ!説明せんかい、よーわーれー! (室屋信男風)

西川氏 分かりました。では、説明しましょう。 スポーツ観戦というのはスポーツ感染とも言いまして、 大体からして伝染するものとして一般には理解されております。 誰かが観戦すれば、近くの誰かがまた観戦し、そのまた 近くの誰かが観戦する。これが、スポーツ観戦という言葉の 由来なのです。感染では病的なイメージが強いということから、 観戦と書くようになったのです。ということで、皆さんが不思議がっているのは、 なぜおっさんには感染しないのか。ここなんです。 普通の人間ならば、いとも簡単に感染してしまうんです。 スポーツに興味があるとかないとかいうこと は関係ないのです。感染すれば観戦するのです。 もちろん、この感染のメカニズムは医学的に完全に解明されて るわけではないので明言できないところも多分にございますが、これだけの感染率 の中であなたのような存在は非常に貴重なのです。 事実、日本感染学会が、おっさんの遺伝子を徹底的に 調べる為の特別プロジェクトを真剣に検討していると聞いています。

おっさん そうかー、そうやったんかー。ちょっと難しい話やから 内容はさっぱり分からんが、そんな深い話があったとは知らんかったわ。 しかし、お前ようそんなこと知ってるなぁ。感心するわ〜。

西川氏 (さっぱり分からんのに、信じとるがな。)  ご理解有難うございます。

おっさん ってことは、お前も感染してないってことやろ?

西川氏 そうなんです。私達は同類なのです。 それを確かめたかったのですが、ストレートにお聞きするのも どうかなと思いまして、ああいうやり方になってしまいました。 実は私も周りからオカシイ奴だと言われておりまして、 心の友であるおっさんにも同じように言われたら私は もう生きていけません。だから、普通に聞くのが怖かったのです。 申し訳ありませんでした。でも、同じだと分かって本当に 感動しています。とっても、とっても嬉しいです。

おっさん そうか〜、そうやったんか。。。

西川氏 大丈夫ですか?まさか、なっ、泣いてるんですか?

おっさん アホぉ。泣いてるかいな。 しょーもないこと言うな。ちょっと汗かいただけじゃ。

西川氏 (泣いてるがな!) ほんと、良かったですよ。 今日は本当にうれしいですよ。有難う御座いました。では、 私はそろそろ失礼します。

おっさん 何を言うてんねん。せっかくええ雰囲気になってんねやさかいに。 これからちょっと一杯付き合えや。

西川氏 (わっちゃー!) いや、あのー今日は 、あのー。

おっさん ええから、黙ってついてこい。今日はわしのおごりや。

西川氏 (う〜ん、参ったなぁ。) わっ、わっかりました。  (いらんこと言うてもーたなぁ。。。)



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