平成18年12月3日のインタビュー

西川氏 最近どうですか?

おっさん まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏 ついに12月ですねえ。

おっさん そうやなあ。 早いもんやでー。 雪 が降るのも時間の問題や。

西川氏 そうですね。 ところで、オンライン ショップはどうですか。 メインページに「売れています」と書かれていますけども、 本当に売れているんですか?

おっさん そうやねん、ちょろちょろ売れてるらしいのよー。 嬉しい話やでー。

西川氏 へえー、良かったですねえ。 まあ、 確かに良さそうなモノもありますからねえ。 売れるんでしょうねえ。 へえー。

おっさん そうやがな。 こうなったら、もっと もっとデザインして、ほんまにおっさんブランドを確立してやるぜ。

西川氏 (それは無理やと思うけど)  まあ、頑張ってくださいよ。 そういえば、そろそろ学期末ですし、また期末試験 の作成や何かで忙しい時期ですよね。 試験はもう作りましたか?

おっさん ああ、もう作ったで。 今回は、 高校1年,2年,3年と、中2の数学、それから物理の試験も作ったわ。

西川氏 そうですか。 何か面白い問題は作れま したか?

おっさん いやあ、まあ、ちょろちょろやな。 以前のように、全ての問題を面白くするというのは無くなってきたからなあ。 わしの独 自の問題でやると、 全部が応用問題みたいになってしもて、基礎的なことを理解し ているかどうかを判断しにくい感じがあってな。 今となっては、ほとんど は普通の基礎的な問題ばかりで、そこにボーナス問題みたいな感じで独自の問題をい くつか追加するという感じ やな。 だから、優秀な生徒は100点以上を取れるんやけどな。

西川氏 100点以上があるのはいいですね。 でも、それは残念ですねえ。 もっと独自の問題を使えばいいと思いますけども、 やはり生徒にしたら難しいんでしょうかねえ。

おっさん そうやなあ。 脚色が過ぎて 問題が分かりにくい場合もあったり、オモシロさを追求し過ぎて高度な問題になってしもたり、 まあ、いろいろあるわ。 中には、その変なところがエエという生徒もおるけど、 そこに合わせてええのかどうか、難しいところなんや。

西川氏 なるほど。

おっさん 結局のところ、KOBY国際補習校の授業は何が大事かというと、 それは「基礎的な内容を(日本語で)理解したのかどうか」なのよ。 だいたいからして、土曜日だけの、 しかもたった90分の授業で、日本の高校生が学ぶ数学を全て学ぶわけやからなあ。 そ んなもん、日本でやってるようなことを完全に出来る訳がないんや。 となれば基礎や。 これを理解することに全力を注ぐんや。 ということは、期末試験はその目的を達成した かどうかを確かめる為の問題を出すべきや。 だから、それでええんちゃうか。

西川氏 なるほどねー。 まあ、なんとなく分 かりますが。 でも、全部をカバーしなくてもいいから、ある程度の範囲を深くやるとい う方法もあるんじゃないですか。

おっさん そらあ、あるがな。 しかし、 それはあまり良くないんや。 それをやったら、“聞いたこともない事柄”というのが発 生するんや。 それは良くないんや。 例えば、日本へ帰国したとき、又は大学受験の勉強 を始めたとき、例えば「“必要十分条件”って何だ? 聞いたこともないや」とかいうこ とになってみ い。 それを1から勉強せなあかんがな。 それを自分でやるとなると、それはもうかなりのパワーがいるんや。 でも、 (例えすぐに忘れたとしても)それを一度でも学んだことがあれば「思い出す」だけで済むんや。 1から勉強することに比べれば、思い出すことなんか楽なもんや。 ここが大事なとこなん や。

西川氏 へえー。 そういうもんですかね。

おっさん そうやがな。 だから、全ての基礎を 学んでおくことや。 応用問題なんかは、入試とかで必要になったときに 取り組めばええんや。 それに、もともと若者というのは 好奇心旺盛やから、やらんでもええと言っても勝手にやるし。 そうでなくても、現地アメリカ の学校にも行っとるんやから、そっちの方でもいろいろやるやろうし。 大丈夫、 大丈夫。

西川氏 なるほどね。

おっさん 要するに、「原理とノウハ ウ」なんや。

西川氏 原理とノウハ ウ?

おっさん そうや。 例えば、 お前、車が動く原理、飛行機が空を飛ぶ原理を知ってるやろ。

西川氏 タイヤが回って進むとか、 速度差によって生じる圧力差が翼に上向きの力を働かせるとか、そういうことですか?

おっさん そうやがな。 よう知ってるがな。 で も、「じゃあ、車と飛行機を作れ!」と言われたら、作れないやろ。

西川氏 そりゃあ、まあ、無理ですね。

おっさん それはノウハウが無いからや。 原理は知ってるけども、ノウハウが無いというわけや。

西川氏 はあ。

おっさん もっと身近な例でいえば、 例えば、うどんの作り方(原理)は知ってても、有名なうどん屋の 美味しいうどんを作るのは難しい。 それはノウハウが無いからや。 ミートスパゲッティーの作り 方は知っていても、高級イタリアンレストランのミートスパゲッティーを再現するのは 至難の業や。 それもやっぱりノウハウが無いからや。 一般的に、ノウハウというのは 修行を通じて身に付けていくもんや(習得)。 多くの場合、 それは、人に教わりながらも、七転八倒のたうちまわって試行錯誤して、自らグイグイ頭を使って見出していく ようなもんや。 だから、まずは原理なんや。 ノウハウは後でじっくり時間を掛けてやればええんや。

西川氏 ふーん、ということは、数学でいう と、応用問題のようなものはノウハウだと。 基礎的な事柄は原理であると。 そういうこ とですね。

おっさん その通りやがな。 その原理をまず理解す ることなんや。 そこから先のノウハウは、例えば予備校かなんかに行って、受験勉強という修行を通して身に付けたらえ えがな。 それは頑張ったらええんやがな。 多くの一流大学出身者が言うてるがな、 「受験なんかテクニックなのよ。 頑張れば誰でも合格できるのよ!」ってな。 それはまさ にノウハウのことを言ってるんや。 まあ、大学受験のノウハウなんか、予備校とかの繁 栄もあって、すでにマニュアル化されてるようなもんやから、大したノウハウでもないけ どな。 へっへっへ。

西川氏 (一流大学出身者でもなければ、大した大学受験の経験もないくせに、 よう言い切るなあ。 カッコつけたいんやろうなあ)

おっさん 受験みたいなもんは小さい、小さい。 はっきり言うて、世の中は原理とノウハウに満ち溢れてるんや。 例えば、女の子とお付き合いし たいと思ったらどうする? 原理的には、取り敢えず女の子に「付き合ってください」と言わなあか んやろ。 でも、それでうまくいくかどうかは分からんがな。 そこでノウハウや。 どうす ればイエスという答えを得られるのか。 それをじっくりと学ぶ必要があるわけや。  髪が ボサボサになったら散髪するやろ。 原理は簡単や。 はさみで切ればええんや。 しかし、 ノウハウが無ければ、うまく切れずに、最終的には丸坊主になってしまうことやろう。  目 玉焼きもそうや。 原理的には、火に掛けたフライパンに卵を落とせばええだけや。 しか し、黄身を半熟にするとか言われたら、そこにはノウハウが必要や。 結婚したいなら 婚姻届を役所に出せばええ。 それが原理や。 でも、そこまで行き着くのには、それはそ れは多くのノウハウが必要やろう。 まあ、とにかく、人生は ノウハウの習得と言っても過言ではないぐらい、至る所でノウハウが必要になってくるん や。

西川氏 ということは、年を取れば取るほどよ り多くのノウハウを習得していることになるわけですね。 いわばベテランというやつですね。

おっさん ええこと言うがな。 その通りや。 だから、若者は謙虚な態度で年配者から多くのノウハウを学ぶんや。 先生と生徒、 親方と弟子、店長とアルバイト、じいさんと孫、みんなそういう関係にあるんや。 だから、おっちゃんにおばちゃん、そしてお年寄りは大切にせなあかんし、 有難いノウハウ話をたくさん聞かなあかんのや。 そういう仕組みになってるんや、世の 中というのは。

西川氏 なるほど。 原理とノウハ ウとは、なかなか興味深い分類じゃないですか。 今日はいい勉強になりましたよ。

おっさん おお、そうけ。 お前にしては えらい素直やんけ。 あんまり素直に聞くさかいに、最後まで普通に語ってしもたがな。

西川氏 まあ、いいじゃないですか。 これが普 通のインタビューってもんですよ。 じゃ、また10日後にお会いしましょう。

おっさん おう、ほななー。

西川氏 (なるほど。 俺が素直に聞いてあげれ ば、インタビューはスムーズに進むんやな 。。。 たぶん)

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