平成20年12月13日のインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏: おっさんは朝は何時に起きてますか?

おっさん: だいたい6時前にはもう起きとるな あ。 まあ、早起きは何とかの何とかって言うみたいな感じや。 あっ、でも夜は夜で12時 的な感じに寝とるさかい、わしは早寝早起きさんってことやな。 小学生やったら「えらいなあボク〜!」っ てなもんで、めちゃめちゃ褒められてるで。 さあ、わしを褒めてみろ! ほれ、褒 めてみろ! さあ来い!

西川氏: (アホか) へえー、おっさんはえらい なあ。 いい子だなあ。 かわいいなあ。

おっさん: もうええがな、そんなに言うたら照れるがな。 はっはっは!

西川氏: (うん、アホやわ) ところで、 おっさんは仕事場のドアを開けられなくて毎朝苦労してると聞きましたが。

おっさん: そうそう、そうなんや。  基本的にNASAは鍵をくれへん。 しょせんわしは外人さんやし、それはまあしゃーない。  前までは同じ部屋に鍵を持ってる人間が何人かおったから、誰かが来たら OKやったんや。 しかし、今は会議室の隅っこに追いやられてしもて、 しかも一人ぼっちやさかいに、いつまで待っても誰も来ない。  でも鍵はもらえない。 だから、わしは毎朝まず鍵を開けてくれる人を探すことから 仕事が始まるんや。 幸い、わしが働いてるところのビルは一つの鍵でほとんどのドアが 開けられるから、開けられる人は何人かおるんやけども、しかしそれでも 毎日同じ人に頼むのもアレやし、ほんま大変やで。

西川氏: 大変ですね。 まあ、アメリカ人でない のにNASAで働けるのは素晴らしいと思いますけど。 やはり、そういう区別というのはあ るんですね。

おっさん: 当たり前やがな、そんなもん。 わ しは外人さんやねんから。 入れない場所なんかいっぱいあるし、出られないミーチングもあ るし、誰かの送別会の企画から楽しいイベントも連絡無いし、 知らないことのオンパレードやがな。 情報不足で皆の話についていけないことなんかシ バシバ君やがな。 まあ、とりあえず自分のやるべきことだけ理解してたらOKってなもんや。

西川氏: 要するに(たぶん)正社員と派遣社員の違いみた いなもんですよね? NASA職員の人は公務員ですけど、おっさんは期限付きで 雇われてる派遣研究員ですから。

おっさん: それは知らんけど。  どうせここで一生世話になるつもりはないし、わしは現状にかなり満足しとるで。  っていうか、人生こんなもんやろ。

西川氏: そうですか?

おっさん: そうやん。 少なくともわしは “属してない感”たっぷりの人生やで。 親戚もたいがいそこそこやし、 たった1学期でやめた部活もそうなら4ヶ月でやめた大学院もそう、さらに半年 でやめた大学研究員なんかもそうやがな。 いつも“よそモン感”たっぷりやったがな。  そしてもちろん、アメリカ来てか らは立派な外人さんとなって、“属してない感”は増すばかりやがな。   でも、逆に言えば “自分は自分です感” がたっぷりで、全然悪いもんではないで。  おっと、そういえば、誰かが占いのおばちゃんにわしのこと聞いてみたら、 「この人は組織には馴染まない。組織に属しても絶対すぐに辞めてしまう」って言われたって 言うてたわ。 確かに、最近では補習校を1年でズバッとやめたというのもあるし、 何かそういう生まれ持った“属さない”特徴があるのかもしれんなあ。

西川氏: (おいおい占い信じとるがな。  それは単に自分勝手なだけやろ。 結局、自ら好んでそういう状態を 作ったり、自らそういう環境に入っていくからなあ、このおっさんは) そう言われればそうですね。  恐らくこれから先もきっとそうなんでしょう。 是非これか らも属さない感たっぷりで頑張ってください。

おっさん: おう! 属さない感たっぷりで、激し くセクシーに かましていくぞ! そうや、これからはわしのことをゾクさんと呼んでくれ! ひゃっ ひゃっひゃっひゃ!

西川氏: (まあ、組織から見ればこんな協調性の無 い自分勝手なおっさんには属して欲しくはないやろうなあ。。。) いいぞ、ゾクさん、がんばれー! さようなら! 

おっさん: おおきにどうも! ゾクさんでーす! ゾウ さんじゃないよー! ひゃーっはっはっはっは!

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