平成22年12月13日のインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏: 唐突ですが、そもそもおっさんは なぜアメリカに渡ってきたんですか?

おっさん: 突然何をいうとんねん。  そんな昔のことは忘れたわ。 行こうと思ったから来たんとちゃうけ。 だいたいからし て、知識も経験もフワフワの20代の若者がじっくり深く考え抜いた上で行動するなんて ことは有り得へんし、青春とも言えない。 衝動的に「あっ、行こう!」と思ったら もう行ってたみたいなもんや。 失敗したところで、それが青春の特権というもんや。

西川氏: (そんなアホな) いや、でも少しは考えるでしょ。

おっさん: お前はほんまにアホや。  それやったら何でサケは海へ行くんや! せっかくサラサラウォーターの川の中 で生まれたのに、何でわざわざショッパイ海水をグビ飲みしに行くんや!  奴らはじっくりと考え抜いた上で海へ向かうのか? 何か得することがあるから海へ行く のか? 違うやろ! DNAみたいな感じで単純に「あっ、海行きたい!」と思ったから行 くんやろ。 近所の姉ちゃんに「やめなよ。海水はショッパイよ。」などと言われても、 「ショッパイの上等! 俺は行きたいから行く!」てなもんや。

西川氏: (何の話?) いや、しかしですね え、

おっさん: ハゲるな! いいか、そうやって 衝動的に行動しても、いつか気づくときが来るんや。 「そうか、だから俺はあんなに 海に行きたいと感じたんだな」と、じっくりと若気の至り的アクションを理解するときが 来るんや。

西川氏: 来るんですか?

おっさん: それは間違いなく来る。 そもそも、サケは いずれ自分が塩ジャケになることを知っている。 だからこそサケは海へ向かうのだ!  サケ自身もいずれそのことに気づく。  いつの日か川に戻り、子孫を残し、そして立派な塩ジャケとなって幸せ家族の食卓を 飾ることになる。 そして思う、「そうか、俺はどこかで塩ジャケになる運命に気づいていたんだ!  だから海に行きたいと思ったんだ! ショッパイ季節をホットな情熱で駆け抜けたのは、この日が来ることを DNAが知っていたからなんだ! うーん、なんてご飯が進む人生なんだ、チキショー!」

西川氏: (ご飯が進む人生って何やねん) ほお〜。

おっさん: だから、若者はあまり深く考えては いかんのや! やろうと思ったことを即座に実行すればいい! なぜそんなことをしたのか、 それはいずれわかる時が来る! 恐れることはない、すべての人生は正解なのだ! さあ行け! かませ! かまし倒せ! 

西川氏: (無茶苦茶や) そうですね。 若 者はその青春時代を熱く駆け抜けて欲しいものですね。 それでは今日はこの辺で。

おっさん: おう、オッケーオーライじゃ!  。。。 ってことは、わしもシャケみたいにいずれ日本に戻って塩ジイになるのか。 そ ういえばアメリカ来てからいろいろショッパイぜベイビー! はっはっは!

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