6月某日、ゆったりとした時の流れを楽しむ、第1回結婚10周年選手権が
開催された。 2007年6月で結婚10周年を迎えたおっさんと
嫁ハーンも当然のように参加、大健闘を見せた。 二人は今大会の為に、今まで
やったことのない、子供を人に預けて町へ繰り出す的な技をみっちりと練習し、
万全の体制で試合に臨んだ。 スタートのピストルが鳴るやいなや、
二人はさっそくアナーバーダウンタウンのメインストリートへ全力疾走。 ちょっとオサレな
カフェの外席へとなだれ込んだ。 そして即座にカクテル的なものに変身。 ハーンは
グレープフルーツ的に、おっさんはグレープ的に、グラステーブルの上でひょうたんのよ
うなグラスでポーズを決めた。
その華麗なるポーズに通行人が次々と目を奪われ、メインストリートは歩行者天国状態
に。 その噂を聞きつけた他の選手も大勢押し寄せ、メインストリートは窒息状態。
とそのとき、1人の選手がその混戦から抜け出した。 それは、米国代表の最強プレイヤー
、ゴケツコンJr. だった。 メインストリートで団子状態の他の選手を尻目に、全速力で
ゴールへ向かうゴケツコン。 その姿をチラリと確認したハーンとおっさんは即座に
結構な請求書に変身し、ヒラリヒラリと風に乗って、独走するゴケツコンを追った。 そし
て、数十メートル先のアイリッシュパブで遂にゴケツコンをとらえた。 本場のフィッシュ
&チップスを食べるゴケツコン、ホワイトソースのムール貝をむさぼるハーンとおっ
さん。 手に汗握る攻防が続いたが、試合終了3分前、一瞬のスキを突いて、
おっさん&ハーンが禁断の技・カニバーサリーバスター(お茶漬けバージョン!)を炸裂
させた! 高笑いのおっさん&ハーン。 その足元でぐったりとマットに沈み込むゴケツコ
ン。
ここで試合終了のホイッスルが鳴り、見事おっさん&ハーンの優勝が決定した。
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