第1回 おせち料理選手権



ハサミで徹底的にトリムされてサッパリした鯛的なオッサン


2008年1月某日、手作りのおせち料理でバージニアの元旦を過ごす、第1回 おせち料理選 手権が開催された。 2007年夏にバージニアへ一目散に引っ越した おっさん一家も堂々と参加、大健闘を見せた。 アメリカでは特に意味のない元旦の早朝、 スタートの笛が鳴っているのか鳴っていないのかよく判らない中、おっさん一家が 一気に独走状態に入り、突発的にレースがスタート。 遅れをとった他の30万人の 選手達がおっさん一家に罵声を浴びせながら必死に追うという、異例のレース展開で幕を 開けた! 余裕の表情を見せるおっさん一家は、おせち料理には欠かせない鯛を購入するため、 ニューポートニュース市最大のアジア系食材マーケット E-Mart へゆるりと入場。 そこにはいろんな魚が並んでいたが、 思わず目が合ってしまった鯛的なオッサンを購入することに決定。 「おい、この鯛的な 奴くれや!」 と言うと、魚屋のオッサンボーイが「おう、持っていたらええやんけ。 ほんで何や? これ、きれいにして欲しいんけ?」 と聞くので、「きれい? おう、そらあ 汚いよりはキレイな方がええやんけ。 何でもええけど、早よせえや。 わし、今 レース中なんじゃ!」と言うと、「わかってるわ、黙って待っとけ、アホ」 と言って兄ちゃんは早速後ろで何やらチョキチョキやり始めた。 レースが気になる おっさん一家は、口をパクパクさせながらソワソワと待つ。 しばらくすると、 兄ちゃんが「出来たぞ。 これ持って早よいにさらせ、アホンダラ!」と、 キレイになった鯛的なオッサンを差し出した。 が、なんと良く見ると、それは、 内臓はおろか、うろこ、背びれ、そして何よりも尾ヒレまでもがきれいに ちょん切られてしまった情けない鯛的なオッサンの姿であった! その想像を絶する カルチャーショック的出来事に憤慨した半魚人ヨメハー ンは、即座に別の鯛的な魚にかぶりついてピンポンダッシュ! そのまま一家はレースに戻った。 立派な尻尾付きの鯛的な魚を 手に入れたおっさん一家はもはや向かうところ敵無し。 並み居る年越しそば野郎をなぎ倒し、 お友達のおうちでカウントダウンライブをひねり倒し、元旦には雑煮にモチを入れて 高級カマボコを振り回すという大技を披露。 そのままダントツトップでゴールし、 見事、第1回チャンピョンに輝いた。 バージニアでの初めての優勝に、おっさん一家は 大興奮。 アメリカで初めて経験する、雪のない冬に乾杯ングした!



ヒレ付きのタイ的な魚でおせちを完成

初日の出っぽい映像


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