平成17年1月13日のインタビュー

西川氏 最近どうですか?

おっさん まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏 突然ですが、一つお聞きしたいことがありまして。 まぁ、これはあくまでも噂なんですが、おっさんはタバコを 止めたのではないかと。というのも、ここ一ヶ月の間、タバコを 吸っている姿を誰も見てないそうなんですよ。どうなんでしょうか?

おっさん アホやのう。止めるわけがないやろ。 これには事情があるんや。

西川氏 どんな事情でしょうか?

おっさん これはややこしい話やさかいになぁ、 よ〜う聞けよ。 まず、わしはタバコをたかる奴が嫌いや。「別にそんなに吸いたいわけじゃないし」などと ぬかしおって、自分ではタバコを買わない。しかし、 飲み屋とかに行ったら「酒飲むときはちょっと吸いたくなる もんなんだよね。」などとウソブキながら、「一本もらえる?」 とくるわけや。もちろん一本では終わらない。さらに、 外でちょっと出くわそうものなら、「おう、元気!」 とか言いながら近寄り、すぐに 「ちょっと一本いい?」などとぬかして、 タバコに火を付けたら「じゃぁ、また!」などと言ってサッサと去っていくだけや。 残された自分が情けなく感じるときもある。

西川氏 一本ぐらいいいじゃないですか。ケチ臭いですね。

おっさん だぁーってい! 誰がケツ臭いんじゃ!  お前のケツよりましじゃ! 

西川氏 いや、ケツじゃなくてケチだと 言ったんですよ。

おっさん なんやねんそれ?  ケツはわかるが、ケチって体のどこの部分のことやねん!  訳のわからんこというな!

西川氏 (あかん。 こうなったら何を言っても無駄や。) 意味不明なことを言ってすいませんでした。 もういいませんから、許してください。え〜っと、それで、タバコをせびられるのが腹立たしいとか。 それがどうしたのでしょうか?

おっさん お前はいちいち 言い方がムカつくんじゃ。黙って聞いとれ。ええかー。 わしらのような純粋なスモーカーは、 汗水たらして稼いだ貴重なお金でタバコを買い、もったいないからいうて 一本一本を大事に根元まで残さず吸ってるわけや。 そうやって健気に頑張ってるニコチン中毒のわしらから、お気軽に 「一本ちょーだい!」と貴重なタバコを奪っていく。  しかも、所詮は同じ中毒患者のくせに、「俺、そんなに 吸いたいと思わないんだよね。吸いすぎると体に悪いじゃん。」などとぬかす。 お前ら、何様じゃ! 自分では買わず、他人様のタバコを堂々と頂く?  なんでそんな偉そうやねん!  しかも、そういう奴はいっつも同じ奴や。 一回あげたら、またニコニコしながらたばこをもらいに近づいてくる。 中には、「ライターは持ってるからいいよ」などとぬかす者もいる。 そんなもん、はしとお茶碗を持って 晩飯時に人の家に遊びにくるようなもんやんけ。 ハナからもらう気マンマンやがな。「一本くらいで、 そんなに怒らなくてもいじゃないですか。」と言うが、 そんな奴がウジャウジャおるわけや。一人やないわけや。 それは膨大な量のタバコが消えていくわけや。 一人やとしても、いつもいつもやってたら同じことじゃ。 そうすると、わしは何や? 皆にタダでタバコを 一本づつ配るボランティアか? なんでわしの金で買ったタバコを 他人に配らなあかんねん。ほんまええ加減にせーよ! と、 俺は完全に頭にきたというわけや。

西川氏 (えらい怒っとんなぁ。) はぁ〜、なるほど。

おっさん そして、 もう一つ腹の立つことがある。

西川氏 なんでしょう?

おっさん  それは税金じゃ。わしはタバコに税金を掛けるという神経が理解できん。

西川氏 どういうことでしょうか?

おっさん  スモーカーというのは、ニコチン中毒患者や。 いわば病人や。その病人から法外な額の税金を取るとはどういうことじゃ。 タバコの値段のうち、6割は税金らしいやんけ。 しかも、その中の「タバコ特別税」とやらは旧国鉄の借金返済の 為に導入されたという噂や。タバコと何の関係もないやんけ!  ましてや、アメリカではそれ以上の税金が掛けられてるんやから、 日本はそれでもマシやということになる。どういうこっちゃ!  しかも、普通の病人ではなくて、中毒患者やぞ。ここが恐ろしい。 中毒ということは、止めるのが容易ではないということや。 タバコを一本吸えば、必ずもう一本吸いたくなるわけや。 現に多くのスモーカーが止めるのに苦労しとる。 ということで、タバコというのは間違いなく売れる商品や。 だから税金がすぐ集まる。よって、そこに税金を集中してボンボンかける。 これが、(誰もが必ず買う)米や卵なんかやったらまだええわい。 なんで中毒患者だけを狙い撃ちするんや。最低やんけ!  そういう意味では、JTもえげつない商売しとる。 依存性のあるもんを売れば、当然のことながらリピーターが 増えるに決まってるがな。その客がハッピーやったらええけども、 たいがいは(口に出さなくても)止めたいと思ってたりするがな。 中毒症の為に止む無くタバコを買っているというわけや。 そんな悲しい人々から金を集めて嬉しいか? その神経がわからんっちゅーねん。ほんま、えげつない話やで。

西川氏 だったら最初からタバコを 吸わなければいいじゃないですか。人に強制されたわけじゃあるまいし、 それって勝手というか情けないというか恥ずかしい話ですよ。少なくとも、 自ら進んで中毒になったんですからタバコ会社を怨むのはおかしいんじゃないですかね。 事実、スモーカーがタバコ会社を訴えたりしてましたけど、 私には理解できませんよ。税金だって、タバコを吸わなければ払う必要はないんですよ。 全ては自分で蒔いた種じゃないですか。

おっさん だぁ〜〜ってい! お前はほんまにうるさい やっちゃのう。それはタバコ会社がタバコの中毒性を知っていながら隠してたからやろ。 最初から吸わんかったらええと言うが、中毒性に関する情報がなかった昔の人間にそんなこと言うのも 酷とちゃうけ? 

西川氏 それはどうでしょうかねぇ〜?  吸わない人間にとっては、隠すもクソもないわけですからねぇ。

おっさん あ〜、も〜う、違う違う! こんな言い合いしても 意味ないねん! そんなことはどうでもええねん。全くどうでもええねん。全然関係あれへんねん。 そんな突っ込みはいらんねん。とりあえず黙って人の話を最後まで聞け!

西川氏 はいはい、分かりましたよ。 えーっと、これまでの話をまとめると、タカられるのが腹立たしく税金は法外だし タバコ会社はえげつないと。で、一体どうするというのですか?

おっさん さぁ、そこや。どうするのか? 答えは単純。 タバコを買わないことや。これで全ては解決や!  タバコを買わんわけやから、タバコを所持しないことになる。 持ってないんやから、くれといわれてもあげられんというわけや。 これで2度と、タバコをせびられることはないわけや。 ざまー見さらせ! そしてもちろん訳の分からん税金も払わんで済むし、 悪の商人JTに金を流すこともない。 どうや、わしもなかなか頭ええやろ? でも、あんまり 褒めんでもええぞ。照れるさかいにな。

西川氏  はぁ〜、な〜るほど〜。とすると、でも、タバコを買わないということは、 おっさんはタバコが吸えないですよね? だから、 おっさんの喫煙姿が目撃されないんですよね。

おっさん う〜ん、まぁ結果的にはそうなるのかもしれんが。

西川氏 ええ、そうなりますよ。 でも、それはダメなんじゃないですか? 前に、自分がタバコを吸うのは 「神さんの意思なのだ」 と言ってたじゃないですか。

おっさん えっ? お前って、アホなのか?  あんなもん嘘に決まってるがな。えっ、まさか! 信じてたん?  うっそーん!

西川氏 (ごっつ腹立つ。)  はいはい、まぁまぁ、そんなことは最初からわかってますけども。  ということは、結局、タバコを止めたってことですね?

おっさん 違う! わしはタバコを止めたわけではない!  人聞きの悪いこと言うな!  俺はただ、タバコをせびる奴から身をかわし、訳の分からん税金を拒否し、 アコギな商売人に金を払わない為にタバコを買わん ようにしてるだけじゃ。これはタバコ不買運動や。

西川氏 でも、そうすればタバコを吸えなくなるんですから、 止めたのと同じことじゃないですか!

おっさん お前は、ほんーまにアホやな。 なんでそないに自分の解釈を押し付けようとするんじゃ!  ここは大事なところやさかいに説明してやろう。 耳の穴掘り起こして、よう聞きさらせよ! 

西川氏 (掘り起こすってどういうこっちゃねん。)  はいはい、よーく聞いてあげましょう。

おっさん  例えば、毎晩のように近所のオバハン らにたかられて、米1合やとか、醤油が大さじいくらやとか、 砂糖が何グラムやとか持っていかれてる状況を考えてみい。 一つ一つはちょっとした量やけども、これがしょっちゅうで、 しかも複数のオバハンから取られたら、そんなもんやっとれんで。 せやろ? そこで、決断するわけや。例えば、「米を買わない!」と。 すると、いくらオバハンが来ても、「うちも米おまへんねや。他所いっとおくんなはれ。」 と言っておしまいや。無い袖は振れんってわけや。 さぁ、ここで問題や。こんな状況をお前は「それって結局、 主食のご飯を止めたってことでしょ。だって同じことじゃん。」と、勝手に解釈して 悦入りしているわけや。確かに、間違っているわけやない。 そう解釈できんこともない。でもなぁ、本人の意思とはかけ離れ過ぎてる と知ってまでも、そう主張せないかんことか? なぁ?  本人にとっては、それは動機ではなく、あくまでも結果なんや。 その単なる結果を、まるで動機かのごとく解釈して得意がられたら、 本人としてはやっとれんやろう。それがお前にわかるか?  噂がまわりまわって、親友から「あんた、白飯食べるの止めたらしいなぁ。 なっ、なんでなん?」などと、恐る恐る聞かれたら悲しいやないかい。そう思わんか?

西川氏 はぁ〜。

おっさん よっしゃ、特別に もう一つ例を挙げてやろう。日本の大学の途中で米国の大学に留学したとする。 で、そのまま米国の大学を卒業して就職が決定。当然、日本の大学は退学したとする。 そんなときに、お前は「結局のところ中退でしょ。だって同じことじゃん!」 と言って、わざわざ感じの悪い解釈を持ち出し、それを押し付けて いるわけや(それは原因ではなく単なる一つの結果やのに)。 本人にとっちゃあ、頑張って米国の大学を出て メデタク仕事も決まっているのに、非常に気分が悪い話や。どや? わかるか?

西川氏 はぁ〜。

おっさん しゃーないやっちゃのう。 ほんだらもう一つ例をあげてやろう。これで最後やからな!

西川氏 (誰も頼んでないねんけど。。。) はいぃ〜。

おっさん ええか?  お前のやってることは、例えば、タラコが大好きな 人間をつかまえて「タラコをそんなに食べると鱈(タラ)の数は減るわけですから、 結局のところ鱈を絶滅させようとしているんですね。 だって同じことじゃないですか!」と言うのと一緒や。または、 脱毛している姉ちゃんに向かって「毛がなければ爬虫類みたいなものですから、 要は爬虫類になろうとしているんですよね。だって同じことじゃないですか!」 と凄んでるわけや。さらに言えば、赤い靴を履いている人をつかまえて 「赤い靴ぅ〜、履ぁ〜いてたぁ〜、おんなの子ぉ〜、異人さんに連ぅ〜れられ〜て〜、 い〜っちゃ〜った〜。 結局、あなたは 異人さんに連れ去られたいんでしょ? だって同じことじゃないですか!」などと、 懐かしい歌をネタに無茶苦茶なことを言って人を困らせているわけや。どや? これでわかったか?

西川氏 (あーあー、だんだん例えが 無茶苦茶になってきた。) はいはい! 分かりました! うん、わっかりますよぉー。

おっさん よっしゃ。それやったら、わしが「タバコを買うのを 止めた」と言うてるんやさかいに、「へぇ〜、なるほど、それはいいアイデアだね!」とでも言うてみろ。

西川氏 はい。へぇ〜、なるほど、それはいいアイデアだね!

おっさん サンキュー! ほな、また今度。

西川氏  いやいや、ちょっと待ってくださいよ! だから、タバコは吸ってないし、 これからも吸わないんですよね? それだけ、 お願いしますよ。

おっさん 質問の仕方を間違えてることを理解しなさい。 吸うとか吸わんではなくて、買うか買わんかや。その正しい質問に対するわしの答えは、 「今後一生、タバコを買わない」や。2度とタバコを他人に恵んでやることはないし、 意味不明の税金を払うこともない、アコギな商売をやっているもんに 金を払うこともない。そういうことで、わしはハッピーな気分になれるわけや。 もうこれ以上何を聞いても答えんさかいに、何も聞くな。 ほな、バイナラ菌〜。

西川氏 あー、ちょっとー! あ〜あ、行って しもた。。。う〜ん、いまいちよくわからん。ちょっと一人で考えてみて、 次のインタビューの時に追求してみることにしよう。 (ところで、バイナラ菌ってなんや。。。)

次回に続く。



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