平成20年11月3日のインタビュー

西川氏: 最近どうですか?

おっさん: まぁ、ぼちぼちやな。

西川氏: 忙しそうですね。

おっさん: 忙しいわ、アホ! もう今日は帰っ てくれ! 明日の締め切りがもう、どうにもこうにもアカンのや! 

西川氏: (意味わからんけど) 時間が無いのは良 いことなんじゃなかったでしたっけ?

おっさん: アホか! 時間なんかあればあるほ ど良いに決まってるやんけ! 明日の締め切りが明後日になれば、一日余裕ができて 精神的にも素晴らしいやんけ。 そんなん当たり前やがな。 お前はアホなのか? 

西川氏: (何やねんそれ?) いや、おっ さんが言ってたんですよ。 「無いことは素晴らしいんや!」って。 ほんの10日前に。

おっさん: ほんまにもう、そんなことやからお 前はいつまで経ってもアホなんや。 おっさんが「無いことは素晴らしいんや!」と偉そうに 言うたならば、逆に、「あることは素晴らしい!、ってこともあるんじゃないのか?」と考えるのが 青春というもんやろ。 何でもかんでも受身形で、口とんがらかせて 「だって、そう言ったじゃん!」とか言うてんちゃうぞ! そんなことしても可愛くも何 ともないわ!

西川氏: (可愛くなくてええねんけど) はあ。

おっさん: あるということがどれだけ素晴らし いか、お前は考えたことが無いのか? 例えば、酒飲んで車の運転したら危ないやろ。  でも、酒に強い人やったら少々飲んでも全然普通に運転できるがな。 つまり人によって は危なかったり危なくなかったりするわけやから、杓子定規に「酒気帯び運転は禁 止!」と法律で縛らず、そこは各自が常識で判断して、、、みたいな世の中やったらどうなる?  はっきり言うて、そんなもん、酒飲み放題の運転し放題で事故多発し放題やがな!  事故を起こしても、どう見てもグデングデンやのに「おめえがぶつかってきたんだろーが、バッカヤロー!  オレはこのぐらいの酒じゃ酔わねーんだよ、バーカ!」と、堂々と胸を張れるんやからな。  となれば、やはりきっちりとしたルールが必要や。 「飲んだら乗ってはならない」 と法律できっちりと定め、そんなアホな事態が起こらないようにするわけや。  ルールがあれば簡単や。 どっちがぶつかったとか、俺は酔ってないとか言う以前に、単 純にルール違反でガチャリ んこやからな。 また、明確なルール(と罰則)があれば、敢えてそれを破る人間は多く ないやろうから、多くの事故を未然に防げることになる。 わかるか?  ルール一つがどれだけの効果をもたらすか。 それはもう明らかやろ。 あることは素晴らしいんや!

西川氏: (なんでもかんでも縛ればいいっても んじゃないやろ) でも、ルールを作っても、それを破る人間は一杯いま すよ。 自転車の二人乗りも禁止されてますが、みんなやってるじゃないですか。

おっさん: 「みんな」って誰のこと言うとんね ん! 少なくともわしは法を犯すようなことはせんぞ! 人をバカにしやがって、ハゲろ!  ならば、試しに自転車の二人乗りしてもええことにしてみろ。 どうなると思う?  今までは禁止されてたからしなかったという人々が二人乗りし始めるぞ。  その数はきっと相当なもんやぞ。 だってやってもええんやもん、みんなやるがな。  ということは、これを逆に考えれば、「きっちりルールを作って禁止することによって、二人乗りをする 人の数を劇的に減らすことができている」ということになるわけや。  ちょっとルールを一つ定めただけで、多くの人間が二人乗りをしないようになるというわ けや。 そして、それは不幸な事故を劇的に減らすことになるんや。  たった一つの小さなルールが、これだけの絶大な効果をもたらす。 ほれ見てみい、あることは素晴ら しいやないかい!

西川氏: (相変わらず無理矢理な展開やなあ)  はあ。

おっさん: ルールだけではないぞ。 薬もそう や。 多少体の調子が悪くても、わざわざ病院行ったり薬買ったりせんやろ。  でも、そんなときに「ここにいい薬があっから、これ飲んどきな!」なんてことを 言われたら、「じゃあ頂きます!」となって、ゴクっと飲めば元気モリモリの 仕事バリバリ君やがな。 そんなもん、そこに薬が無かったら、ひょっとしたら死んでたかもしれんぞ。  ほれ見てみい、あることは素晴らしいやろ! さらに、冷蔵庫の中もそうや。  母ちゃんが疲れて買い物に行けないとき、 もし冷蔵庫の中に何かあれば「もう今日はあるもので何とかするわな」となって、 あるもんで何とか夕食を作ってしまって、しかもそれが意外と美味しかったりするやろ。  これ、何も無かったら、空腹に耐えられず、ダンボール箱をむさぼって、病気になって、 挙句の果てには家族バラバラになって、毎日ハラハラすることになるかもしれんねんぞ。  そんなもん、どう考えたって、あることは素 晴らしいに決まっとるやないかい!

西川氏: (もうええわ) なるほどー。 そう ですね。 ほんと、あることは素晴らしいですね、 「無いことは素晴らしい」があれ ば、「あることは素晴らしい」もある。 つまり、「無いことは素晴らしい」= 「あることは素晴らしくない」ではないんですよね。 どちらも素晴らしいんですよね。  同様に、「安いことは素晴らしい!」=「高いことは素晴らしくない!」ではないし、 「日本は素晴らしい!」=「他国は素晴らしくない!」ではないし、 「甘いもの大好き!」=「辛いもの大嫌い!」ではないんですよね。 うーん、これは大事なことですよね。

おっさん: (何言うてるかよう分からん、、、)  そ、その通りや。 まあ、わかればええんや、わかれ ば。。。

西川氏: (何だか、よくわかってないような感じやけど も) そうですか、ありがとうございます。 では、今日はこの辺で!

おっさん: おう、ほなな! 気をつけて帰れ よ! 

西川氏: はーい!  気をつけないことも素晴らしいですが、気をつけることもまた素晴らしいことですから!

おっさん: (い、意味がわから ん。。。) お、おう! その通りや! ええぞ、ええぞー! ははははは。。。

西川氏: (うーん、やっぱりアホなんやなあ)

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