第2回 情熱の高校数学ライブ選手権 in ミシガン



ホワイトボードの鼻に指を突っ込むおっさん


2008年8月某日、情熱の総合教育施設、 KOBY国際学院(ミシガン州ノバイ市 : KOBY非 公式HP by Dr.M ) にて、 第2回 情熱の高校数学ライブ選手権が開催された。 7月の 第1回ライブ で見事優勝した我らがおっさんも、前人未到の2連覇を目指して堂々と参加、大健闘を見せ た。 2回目となる今回のライブは 3時間×5日間=15時間 という 前代未聞の長丁場ライブ。 集中力と持久力の両方が試される、極めて過酷なライブと なった。

日本での第1回ライブ から戻ったばかりのおっさんは、時差ボケも直らないまま、 無謀にも金曜の早朝にバージニアを出発。 ネムゲの鬼太郎もビックリな、フワッフワの12時間ドライブを経て、 その日の夕方に愛と欲望の町アナーバーへ到着。 1994年から2007年までの13年間を過ご した、その 懐かCMな町並みに感動するおっさん。 さっそくアナーバーにべったりべとつ き、古着屋でポリエステルシャツを買い占めたり、アートなカフェで懐か式ポンプな人達と 出会ったりと、思い出迷子な週末を過ごした。

月曜日の朝9時。 カキーン! いよいよ、前代未聞の高校数学ロングライブが始まった! 2千万人の高校生がひしめき合うKOBY国際学院に、 颯爽と現われたおっさん。 その華麗な登場に大興奮の観客席! 数々のNASAグッズをばら撒きながら、おっさんがリングに駆け上がった!  「ほな毛ー!」と吠えるやいなや、最初のトピック「雨の中、早く走れば濡れにくいのか?」 について語り始めるおっさん(参考画像 1)。 その早業に 圧倒されて手も足も出ない高校生達。 初日はそのままおっさん ペースで試合終了。 2日目は、 「一回もバットを振らずにフォアボールになる確率の一般公式」 の導出を 行い( 参考画像 2)、 野球少年達に「こんな公式があるなら、バットの代わりに電卓を持った方がいいじゃないか!」 と言わせることに成功。 またしても、おっさんリードで試合が終了。 3日目には、 「溺れている人を助ける為の最短時間ルートは?」という問題を、 微分を使う方法と微分を使わない方法で考察(参考画像 3)。 途中、高校1年生から「微分を教えてく れよーん!」とリクエストされ、「よっしゃ、やる毛ー!」と、極限値から導関数までを 約20分で解説することに成功! 満足する高校1年生に満足したおっさんは、 試合終了間際、一筆書きの秘密をコソッと洩らすという荒業を繰り広げ、 大きくポイントを稼いで3日目のライブを終了。 4日目は、 「計算機は計算を間違うか?」という、関数電卓が真っ赤な顔して怒ったといわれる 大ネタを披露(参考画像 4)。 二次方程式の解の公式で計算した答えが大間違いになることを示し、し かし、それを有理化的な方法で 修正すれば、驚くほど正確な解が出ることを証明。 そのあまりにも衝撃的な内容に、 号泣する高校生が続出。 試合会場は鼻水をすする音で水浸しになり、 震度8ぐらいの地震で揺らり揺らめき、そうよ私はダンシングドールになってしまった!  これはチャンス! おっさんは即座に時計の針をグルグル回し、 ライブの最終日へと突入させることに成功! 「おはよーございまーす!」 と元気良く挨拶するやいなや、今回のライブの大目玉である、 「ジャンボジェットは本当に飛べるのか?(いろいろな飛行の理論)」について 語り始めた(参考画像 5)。 ベルヌーイの定理から導かれたおっさんオリジナルの揚力公式や、 ニュートンの(間違った)飛行の理論から導かれた揚力公式などを解説するおっさん。  ニヤリ笑って電卓を激しく叩き、これらの公式によれば、 ジャンボジェットの翼はその離陸重量を支えられるだけの揚力を発生できないことを証明!  その驚愕の事実に空いた口が塞がらず、口の中がカラカラになって苦しむ高校生達。  パニック状態で水を奪い合う高校生達に向かい、正しい理論から導かれた 公式を書き出し、これならジャンボは飛べることを示し、最後に 「この正しい公式を導きたければ、流体力学を勉強する毛ー!」と 吠えたと思えば、見事なガニマタでガッツポーズ! その瞬間、ピーピーピー! 試合終了のホイッ スルが鳴り、見事おっさんの2大会連続優勝が決定した!

その翌日には、KOBY夏祭りで駄菓子屋のおっさんとなって登場。 いろんな駄菓子をネタに喋り倒して、「これ面白いワ! わし、今度クビになったら駄菓子屋のおっさんに なる!」と固く心に誓っていたという。 そうしてヘトヘトに疲れきってしまった夜だっ たが、久しぶりに学院長と二人きりで熱い議論を交わし、ノスタルジックな 充実感に包まれたおっさん。 かくして、 翌朝の早朝にはバージニアへ出発。 途中、何度も渋滞に巻き込まれたが、 未来警察ヨメハーンの華麗なる誘導で難なく切り抜け、 日曜日の深夜、 愛と欲望の町ヨークタウンに帰還した。



懐かしのニッケルアーケードをモンローウォークするおっさん
in Ann Arbor

思い出のメインストリートをコヅレーウォークするおっさん
in Ann Arbor

駄菓子屋のおっさん。 日焼けで顔が真っ黒に。
でも、話題のゴリッてるTシャツを着て、超ゴキゲン!

ノドが渇いたのか、鳥になって水辺に向かうおっさ ん
(一番先頭のやつ)


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